旅の前の最後の言葉
ザ・キングズ・メッセンジャーの発表を静かに聞いていたけど、まだ宮殿の地下室で見たザ・ウーマンの絵のこと考えてたんだ。あの事件のせいで、思考がめちゃくちゃになって、パヴェルに悪いこと教えることに集中するんじゃなくて、頭の中で考えてたのはあの絵のことだったんだよね。
アビア、それが絵に描かれてるザ・ガールの名前なんだ。ベールとシンラドがあの子のことそう呼んでた。ベールとシンラドの方見たら、二人ともザ・キングのこと見て、彼の言葉を聞いてたよ。
二人一緒って感じだったけど、絵の中でアビアの隣にいる男は誰なんだろう? パヴェルのこと見たけど、これって絵の中でアビアの隣にいたザ・マンのことかな? 彼はベールとシンラドと友達だったし、あの頃も一緒にいたんだろうな。
でも、なんでこんな記憶を見たんだろうってのが不思議なんだよね。他人の記憶を見るなんて、あたしの力じゃないし。
深呼吸した。なんでこんなこと考えてるんだろ? あの絵のことなんか気にしちゃダメなのに。あたしと彼女は全然違うんだから。彼女は普通の人間で、あたしは地獄のプリンセスなんだし。
「ユニコ」パヴェルが肩を叩いてきて、考えが中断された。彼のこと見て、顔しかめた。ほとんど全員があたし見てるの見て、眉毛上げた。ザ・キングでさえあたし見てるし。
「何?」って聞いたら、ベールとシンラドはしかめっ面だし、パヴェルのファーザーと大臣たちもしかめっ面。
「ファーザーが一緒に行く準備はできてるか聞いてる」パヴェルがそう言うから、彼のファーザーの方見た。
「多分、それがあたしの仕事だし」って答えたら、兵士たちが急に武器をあたしに向けたから、彼らの方見た。
「不敬! 親愛なるザ・キングに失礼だ!」大臣が叫んだから、そっち見た。
「礼儀正しく」ベールがイライラしたように言うから、ザ・キングを見て微笑んだ。
「多分、それがあたしの仕事で、敬意をもって」って言ったら、兵士たちが武器を構えながらあたしに近づいてきた。
パヴェルはすぐにあたしの前に立ちはだかった。パヴェルの顔見て笑っちゃった。
「落ち着いて」ザ・キングが兵士たちと大臣たちにそう言って、あたしのこと見た。
「お前、自分がどんなバカなことしたか分かってるのか、ユニコ?」って聞いてきた。あたしの態度にイライラしてるのが分かったけど、あたしはただニヤリとした。
「ファーザー、許してくれよ…」
「お前に話してるんじゃない、パヴェル」ファーザーが遮って、ザ・キングはあたしの方を向いた。
「それでユニコ、注目を集めるのがお前の仕事なのか?」質問だ。
「場合によるけど、あたし、みんなの注目集めてる?」って聞いたら、彼はますますしかめっ面になった。パヴェルがあたし見てるのも見えた。
「クサァラ、ファーザーにちゃんと答えろよ。お前の答え気に入らなかったら、死刑にされかねないんだから」って言われたから、彼の方見た。
「死刑」って言って、ザ・キングを見て、ニヤリとした。マジで? あたしに触ったら、彼が最初に死ぬかもね。
「つまんないこと大げさにしすぎ」って言ったら、ザ・キングはあたしの言葉に呆然とした。あたしはニヤリとして、彼の脳を操った。
「さあ、話を変えて、あたしに謝罪しろ、このバカ」
命令したら、彼はすぐに玉座にきちんと座り直して、あたしに微笑んだ。
「不作法を詫びます」彼はそう言ったから、仲間たちも驚いてたし、隣にいたザ・クイーンも驚いて、みんな目を見開いてた。あたしは内心で笑いながら、彼の態度に驚いたふりをした。
人にだって、丸め込むのは簡単なんだよ。
みんなあたしをショックで見てた。
「…ユニコにザ・キングの許しを請うだって?」シンラドがあたしを見て、明らかにショックを受けた様子で尋ねた。
「了解」それだけ言って腕を組んだら、彼らはさらに驚いたけど、ザ・キングが再び話し始めたから、彼らは次第にあたしへの注意を失っていった。
「マジでビビった」パヴェルがあたしに囁いて、彼のファーザーを見てた。「まさか兵士たちに命令して、お前を捕まえて罰するんじゃないかって」って言って、あたしを見た。
「なんでそんなにモラルが暗いの?」彼は微笑んで聞いてきて、突然あたしの頬を掴んできたから、あたしは目を見開いて、彼の頬に触れている手を見た。またもや、彼の肌があたしに触れるたびに、ぼやけたイメージが見える。
それが消えたのは、頬を掴んでいた手をポケットに戻した時だけだった。あたしは彼の笑顔を見て、彼のファーザーを見てた。
最低なやつ、あたしの頬に触る権利なんてないのに!
「パヴェル、お前は2ヶ月で、ウィンソウの次のザ・キングにふさわしいってことを、みんなに証明しなくちゃいけない」ザ・キングズ・スポークスマンがそう言った。執事たちが現れて、2つのものが入った4つのものを運んできた。
旅に出るときに使うものかな、あたし達に渡されるんだと思う。
「必要なものだと思うものを用意した、受け取ってくれ」ザ・キングが微笑んで言った。
何人かの大臣はまだザ・キングの行動にショックを受けていた。彼らは彼が微笑むような人じゃないって知ってるから、多分、彼が微笑むのを見るのは初めてなんだろう。
召使たちが近づいてきて、持っていたものをあたし達に渡した。あたしはそれが必要ないって分かってたけど、渡されたものを受け取った。召使いが近づいてきて、もう一つ手渡してきたから、あたしはつまんなそうにしてた。
「あたし、もう持ってるんだけど、違うの?」って聞いたら
「プリンスだけがユニコ様なので、持つのです」って言うから、あたしは笑って腕を組んだ。
「もしあたしがいらないって言ったら?」って聞いたら、彼は目を見開いた。あたしみたいな人が、なんで下っ端の者のものを持たなきゃいけないんだ?
「でも…」
「あたしが持つ」パヴェルが言って、すぐにザ・シルバー・スミスから道具を受け取って、微笑んでそれを見てた。
「しかし、陛下…」
「あたしが面倒見る」パヴェルがザ・ウェイターに言って、彼は微笑んであたしを見た。
「お前、こんな重いもの2つも持てないだろ」って言って、あたしたちのことを見てるザ・キングを見た。みんなあたしたちを見てた。
「すべて問題なさそうで、プリンスは出発の準備ができているようです」ザ・キングズ・メッセンジャーが言った。あたしは瞬きして、別の方向を見た。
「それでは、プリンス・パヴェル。あなたの旅に祝福を。あなたが探している人に出会えますように」ザ・クイーンが微笑んで立って言ったから、あたしはニヤリとした。彼らが崇拝するプリンスを罪人に変える時間だ。