最も痛ましい記憶
周りは暗いし、風は冷たいし、パヴェルと俺がウィンソウルから逃げ出した森の中は、コオロギとか虫とかがうるさいんだよね。
新年が来る前に、アラダが放った呪いから逃げなくちゃ。逃げるんだ、パヴェルが俺と一緒に逃げてくれるんだ。パヴェルと俺が怖い呪いから逃げるんだよ。
「急がないと、カルマ。もうすぐ朝の12時だよ。」パヴェルは俺の手を握りながら、暗い森の中を歩きながら言った。
「どこに行くの?」俺が訊いた。
「街を出て、そこで一緒に暮らして、家族を作るんだ。」パヴェルがそう言うから、俺は嬉しくて笑っちゃった。
「急ごう、新年まであと1時間しかないんだ。」パヴェルが言うから、俺は頷いた。歩き始めたんだ、暗い森の中を。でも、ほんの数分しか経ってないのに、まるで何も起きてないみたいだった。ウィンソウルから出れないように邪魔されてるみたいなんだ、前にもあったこと、また繰り返してるんだよ。
俺たちは歩くのを止めた。
「どうしたの?」俺が訊くと、パヴェルは俺を見た。
「わかんない。」パヴェルが言う。「結構歩いたのに、森の外が見えないんだ。」そう言った。
「誰か、俺たちをからかってるんじゃない?」俺が訊くと、パヴェルは俺の手をぎゅっと握った。
「行かないと。」パヴェルはそう言って、また歩き出そうとした時、後ろから誰かが声をかけてきたんだ。
「どこに行くんだい、友達?」俺たちは二人とも、声の主を見た。アラダだった、俺たちの後ろにいて、パヴェルを見てたんだ。やっぱり、アラダが俺たちをからかってるんだ。さっきまで歩いてたのに、森の中を歩いてたら、何も起こらないんだもん。出られないんだ。
「俺たちを放っておいてくれよ、アラダ!」パヴェルは叫んで、俺を自分の近くに引っ張って、抱きしめてくれた。
「街から出してくれよ。」パヴェルは付け加えた。アラダの笑い声が聞こえて、パヴェルの腕の中からアラダのいたずらっぽい笑顔が見えた。
「なんで?私が街にかけた呪いを経験したくないの」アラダが訊いた。俺は喋りたかったけど、何か邪魔されてるみたいで、多分、あの時、カルマは何もできずにただ怖がってるだけだったから。
「ここから出してくれ、お願い。」パヴェルが言うと、アラダは首を横に振った。
「嫌だわ、許さない。私が人々にかけた呪いを経験してもらうわ。パヴェル、あんたはそれの根源であり終わりなんだから、苦しんだ人たちが経験することだけを経験するべきよ。」アラダが言った。
「お願いだよ、アラダ……」
「また欲張りでわがまま言うのね。私が作った呪いを大きくしたいの、パヴェル?」アラダが訊いた。
「やめて!」俺は大声で叫びたかったけど、心の中でしかできなかった。アラダは俺を見て、笑った。
「楽しんで。」アラダがそう言うと、俺たちの目の前から突然消えた。パヴェルの涙がすぐに落ちてきて、彼はさらに強く俺を抱きしめた。
A/n:ブルーノ・マーズのTalking to the moonを再生してね :>
「離さないで。」パヴェルは俺に囁いた。俺は彼がつけてる時計を見て、新年の5分前だって分かった。震えがすぐに胸を通り抜け、涙が目に溜まって、俺はパヴェルをぎゅっと抱きしめた。
「約束して、俺のこと忘れないでって。」俺が言うと、パヴェルの小さなすすり泣きが聞こえた。
「約束する。」パヴェルは囁いた。
俺は目を閉じた。
「どうして全部こうなっちゃったの、パヴェル?」俺は涙を流しながら訊いた。「なんで、俺たち二人の物語はこんなにめちゃくちゃになっちゃったの?」俺は囁いた。
「大好きだよ、だから、悪魔と取引しても、お前を取り戻すためなら何でもする。」彼は囁き、俺は彼が俺の額にキスするのを感じた。
「パヴェル…」俺は彼の名前を呼んだ。
「俺の心はお前を探し続けるよ、カルマ。俺の心はずっとお前を求めて泣き続ける。」パヴェルはそう言って、俺を見た。パヴェルの涙が流れてるのが見えた。
「俺の前で何度死んでも、俺はお前を待ち続けるし、お前を愛することを決して飽きない。」彼の言葉に涙が止まらなかった。「たとえ何度俺から離れても、俺はお前を見つけ出すし、地獄でも天国でも、地上でも水中でも、俺はお前と一緒にいられる方法を見つけ出す。」彼はそう言って、俺の涙を拭いてくれた。
「俺たちがお互いを忘れてしまっても、俺はいつも月を見て、お前への導きを願うよ。」俺は彼がつけてる時計を見た、新年まであと1分だった。
「Te amo, I love you, ahabak, aishiteimasu, ich liebe dich, salanghae, anh yêu em, je t'aime, I love you.」
59
「お前を愛してるって意味の言葉、全部教えてあげるよ。」彼は囁いた。
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「ごめんね、わがまま言って。」
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「シー、謝らないで。」俺は囁いた。「もし俺がパヴェルの立場だったら、一緒にいるためだけに、同じことしたと思う。」俺は囁いた。
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「でも、俺のために友達を殺しちゃダメだよ、パヴェル。ダメだった。」俺たちは額を合わせた。
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「ごめん。」
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「落ち着いたら、正式にプロポーズするよ。」彼は囁いた。
「宮殿に着いたら、正式に求婚するよ。」ウィンソウルに帰る途中の森の中でパヴェルが言ったことを、俺はふと思い出した。
49
「そして、お前が返事したら、すぐにプロポーズして、お前が失うものが何もないようにする。」
「そして、お前が返事したら、すぐにプロポーズして、お前が失うものが何もないようにする。」まさにパヴェルが言ったこと、森の中でパヴェルが俺に言った言葉が、今、俺と一緒にいる。
47
「俺たちは子供を作って、そして俺たちは子供たちをちゃんと育てるんだ、俺たちが年老いて、子供たちが自分の家族を持つまで。」
「そして俺が王になったら、お前が女王になって、俺たちは子供たちを作って、そしてウィンソウルを治めるんだ。秩序と平和をもって治めて、そして俺たちは子供たちを秩序正しく育て、俺たちが年老いて、俺たちの子供たちが自分の家族を持つまで。」
パヴェルの言ったことと、ウィンソウルに帰る途中のジャングルでパヴェルが俺に言ったことを思い出して、俺は涙した。
44
「そして、次の人生でも、俺はお前についていく。そして次の人生でも、俺はお前を選ぶ。他に誰もいない。」
「そして、次の人生でも、俺はお前についていく。そして次の人生でも、俺はお前を選ぶ。他に誰もいない。」
俺は、俺の前でパヴェルの声と、ウィンソウルに帰る途中に一緒にいたパヴェルの声を聞いた。
41
パヴェルは俺の顎を掴み、彼の唇が俺の唇に触れた。ロマンチックだけど、悲しさが混ざってた。
39
なんで?なんで運命はパヴェルと俺にこんなに苦いんだろう?
俺たちが望むのは、平和に一緒にいることだけなのに、なんで?なんで運命と時間は俺たちにこんなに残酷なんだろう?
35
もしパヴェルが俺の死を何度も何度も見たら、すごく辛いだろうな。本当に辛かった。彼が俺が何度も死ぬのを見るのに、どう耐えられるのか想像もできない。彼はまた百四人目のカルマの到着を待っていたのに。
30
幸いなことに、あの頃の街には呪いがあったんだ。そうすれば、パヴェルは俺がどう死んだのかを忘れられるから。
27
パヴェルの失われた記憶を、アビアの両親の記憶を返したみたいに返したら、俺みたいな悪魔に対するパヴェルの憎しみの感情が消えて、パヴェルは俺の目の前にちゃんと戻ってくるんじゃないかな。
25
パヴェルと俺は一緒に息を呑み、額はまだくっついたままで、目は閉じられてた。
「俺のこと、忘れないでよね?」俺は彼に訊いた、本当は彼は俺のことを忘れるのにね。
22
「ああ、約束だよ。」彼は俺に微笑みながら囁いた。
「来世でも、俺のこと探し続けるんでしょ?」俺は訊く。彼は頷いた。
19
「大好きだよ、次の人生でお前がどんな姿になっても。」彼は囁いて、俺を笑顔にした。
「たとえお前が虫になったとしても、俺はそれでもお前を愛してる。」
17
「何があっても、どんな死に方をしても、俺はお前を百四人知るまで、それを頑張って受け止めるよ。」彼は俺を見て、また俺の涙がこぼれた。
14
「俺たちの夢と、お前の夢を一緒に叶えよう。約束だよ。」俺は彼の言葉に抱きついた。すごく辛い、この痛みを言葉で表せない。なんで俺の前世が見せられたんだろう?なんで俺は、自分の前世にいるんだろう?
10
「俺はいつも、お前の言葉を大事にするよ、パヴェル。」俺は囁いた。俺は彼を見て、彼はまた俺の涙を笑顔で拭った。
5
「愛してる。」
「俺も大好きだよ。」
3
「あけましておめでとう、愛してる。」
「あけましておめでとう…パヴェル。」
1
カラフルな花火が打ち上がると同時に、彼の唇が俺の唇に触れた瞬間、俺は彼のキスに応え、二人で泣いた。そして一瞬だけ、俺が目を開けると。パヴェルが俺の前にいて、前の俺に顔を向けてて、顔には疑問と不思議そうな表情をしてた。
「すみません、あなたは一体なぜここにいるんですか?」目の前のカルマは訊いた。目の前のカルマの言葉を聞いて、俺の心は壊れそうだった。
まるでソープオペラを見てるみたいで、パヴェルと俺が昔、どんなに傷つけ合ったのか、ただ見てるしかなかった。
「あ、あ、あなたは誰?」パヴェルがそう言うと、俺はパヴェルを見た。
「あ、俺は…俺はカルマだよ。」俺はそう答えて、二人のことを見た。
「ごめんなさい、なんで俺がここにいるのか、俺にも全然わかんないんだ。」俺は頭を下げ、聞いた言葉に涙を拭った。アラダの呪いは解かれ、彼の呪いは叶って、俺はパヴェルと俺が何百年も経って、どうやってお互いを忘れるのかを目撃することになるんだ