呪われた
マジで、マジでビビった。パヴェルの顔、血塗られた剣持ってるからもう全然違う。左手には、ベールとシンラドの首が二つ。
あいつ、殺したんだ。ベールもシンラドも、容赦なく。俺の命のために、二人を殺したんだよ。
マジで涙止まんなかった。
「なんで…」って、信じらんなくて、無表情なのに涙ボロボロのパヴェル見て、つぶやいた。
「なんで…パヴェル?なんでだよ!」って、聞こえろ!ってくらい叫んだ。パヴェルは乱暴に涙拭いて、友達の死体から背を向けた。
「カルマの自由と引き換えに、二つの命。」パヴェルは冷たく、まるで他人事みたいに言った。「ごめん、でも俺の大好きなあの子の命の方が、俺達三人が友達でいることより大事なんだ。」そう言って、二人の首を抱えて歩き出した。俺は首を横に振った。
「パヴェル、殺しちゃダメだよ」って、弱々しく、歩いていくパヴェル見ながら言った。そしたら、また周りが暗くなって、すぐ違う場所に変わった。パヴェルがアラダの前に立ってて、二人の友達の首はアラダの前に転がってる。
「もう殺しちまったんだ。」パヴェルは冷たく言った。「カルマを返してくれ」って、アラダに弱々しく言った。俺はアラダをギョロって見た。
「マジであの可哀想な女のために、人を殺したの?」アラダが聞いて、パヴェルはアラダのこと見てた。
「もう一度言うが、約束通りカルマを返してくれ。」パヴェルは冷たく言った。俺はすぐに、アラダの怒りとか、嫉妬とか、羨望とか、そういうの感じた。
「命令すんな、バカ!」アラダが叫んで、パヴェルの友達の頭を蹴っ飛ばした。「なんで殺したの?」パヴェルに聞いた。
「お前が条件出したんじゃねえか?」パヴェルがアラダに聞いたら、アラダはただパヴェルのこと見てるだけ。
「で、俺のこと信じたって? 俺は悪魔なのに、信用するんじゃなかったな。」
「お前は強いし、それに、俺にカルマを返せるのはお前だけだから、約束通りにしてくれよ…」
「まさか、そうすると思ってんの?」俺はパヴェルのこと見たけど、まだ無表情。「お前の大好きな女を返したりしないよ。だって、もうあの子は俺達の仲間なんだから」アラダが言うと、パヴェルは剣を握る手に力が入った。
「兄貴のためだけに、戦う気はない。」アラダはニヤって笑った。パヴェルはアラダを鋭く睨んだ。
「お前の条件のために、俺は親友二人を殺したんだ。だから、言ったことやれよ!カルマを返せ!」パヴェルが叫んで、アラダに突進しようとしたら、アラダに壁に押し付けられた。
「パヴェル!」俺は叫んで、パヴェルのところに行こうとしたけど、またガラスみたいなのが前にあって、行けなかった。
「お願い。」パヴェルが優しく言った。「カルマを返してくれ」って、涙をこぼしながら言った。
「毎回命令が通るわけじゃないんだよ。」「お前は、自分の欲深さから学ぶ必要があるな。」アラダが言った。「カルマって名前のあの女のパパは、権力と王座のために暴力的すぎた。お前も、自分の大好きな女のために、親友二人を殺すっていうところまで欲深くて自己中心的だったんだ。」アラダは、ただよだれを垂らしてるだけ。もう、涙しか出ない。
「何事もやりすぎは良くない。自分の過ちから学ばないとな。」「俺に魂を売って、自分の欲しい女のために二人殺したんだ。でも、これはお前にレッスンするだけの罠じゃないって思っとけ。」アラダが言った。俺は拳を握りしめた。
アラダはカルマの創造主。カルマを発生させて、過剰な行動をした人間に悪いことを起こす。アラダは、欲深い人間と権力者のサバイバルを裁く。アラダは、欲深くて自己中心的なやつを罰する悪魔。そして、それがパヴェルが直面してる罪。
パヴェルは自己中心的になった。それがパヴェルの過ち。
「俺、アラダはカルマの創造主だ。お前に呪いをかける。毎年十二時の鐘が鳴るたびに、お前はウィンソウルタウンで、自分が誰で、誰を愛してるか忘れろ!お前にレッスンをさせるために呪いをかける!」アラダが叫んで、周りに黒い力が巻き付いて、数分後には消えた。
パヴェルはただアラダを見てるだけ。もう感情はない。
「カルマ」って、俺の目から涙があふれてきた。
「お願い、ほんのちょっとでもいいから、返してくれ。」「ほんのちょっとでもいいから、アラダ、お願い。」アラダはパヴェルの言葉にビックリしてた。俺は首を横に振りながら、パヴェルを見てた。
「わかんないの? できないんだよ…」
「せめて少しの間だけでも、せめて一週間だけでもいいから、俺の愛する女の子を返してくれ。」パヴェルは上の空で言った。
「パヴェル。やめて」って、俺は泣きながら言ったけど、パヴェルは聞こえなかった。
「なんで、その女の子を返して欲しいんだ? どれくらい愛してるんだよ?!」アラダが叫んだ。
「めちゃくちゃ愛してる。魂を売って、親友二人を殺して、町を呪われるところまでいったんだ。」パヴェルは弱々しく答えた。
「お前は自己中心的すぎる…」
「そうだ!自己中なんだ!だから、お願い!カルマをせめて一分でも返してくれ!」パヴェルはものすごい勢いで叫んで、アラダはパヴェルの激しい叫びに驚いて、パヴェルを鋭く見た。
「お前の望み通り、一週間だけは返してやる。でも、それが終わったら、新しい呪いをかけるぞ。」アラダは冷たく言った。俺は首を横に振った。
「どうでもいいよ…どんな呪いかわかんないけど、カルマを返してくれ、お願い。」パヴェルは優しく言った。アラダの目はさらに細くなって、手から黒い煙を出して、香しい呪いを唱えた。
「誓うわ。また何度も、お前の愛する女が死ぬところを、そして闇がその魂を奪うところを目撃するだろう。誓うわ、お前は百四十人のカルマに出会うまで死ぬことはない。誓うわ、お前の愛する女はお前の目の前で死ぬ!そして、百四十人のカルマに出会った時、お前達は闇の中で一緒に消え、光と闇への異なる道を進む!」アラダが叫んで、同時に周りが暗くなった。
聞いたことのせいで、俺の膝はガクガクになった。暗い空間に座り込んだ。
つまり、あの時のパヴェルと今のパヴェルは同じってこと。つまり、あの時のパヴェルと今のパヴェルは死んでないってこと。アラダが町にかけた呪いのせいで、何があったか忘れちゃってるだけ。パヴェルはまだ死んでなくて、今も百四十人のカルマがこの世界で出会うことを待ち望んでる。
パヴェルは長い間生きてきたけど、見た目も考え方も変わってない。
アラダが町にかけた呪いのせいで、パヴェルは俺のことを忘れちゃったんだ。
突然、周りが明るくなって、俺は座ったまま動けなかった。ただ、今わかったことを考えながら、頭を下げた。
「カルマ」俺は目の前に靴が見えて、顔を上げたら、パヴェルが俺のことを見て、笑ってた。
「帰ってきたんだな」パヴェルは嬉しそうに言って、俺を抱きしめた。パヴェルの腕の中で俺の体は固まった。
「連れ戻してくれないと思ってた。」って、彼は囁いて、俺は固まったままだった。すぐに涙が出て、彼を抱きしめた。
「パヴェル、なんで…?」って、俺は優しく聞きながら彼を抱きしめたけど、彼は答えなかった。代わりに、俺のこと見てた。
「この町を出て、遠いところに行こう、カルマ。一緒にいよう」って、言われて、俺は凍りついた。
「でも、パヴェル…」
「時間がないんだ、カルマ。今夜は新年で、夜の12時なんだ。12時前にこの町を出なきゃ。だから、行こう」って、言って、俺を立たせてくれた。
もし、俺の考えが合ってたら、俺達はガブリエルとアビアみたいに、アラダの呪いから逃れられるんだ。
俺は、真剣な顔で道を見てるパヴェルの手をつかんでた。
「怖い」って、俺は小さく呟いたら、彼が俺のこと見て、俺達は歩くのを止めた。
「お前のこと忘れちゃうのが怖いんだ」って、俺が付け足したら、パヴェルの目にも涙が溢れて、俺を抱きしめた。
「約束する。お前が恐れてることは起きない」って、彼は言いながら、俺を抱きしめた。
あの時のパヴェルと今のパヴェルは同じだけど、違うのは、過去のパヴェルは自己中心的で、今のパヴェルは百年前の出来事を何も覚えてないってこと。