CHAPTER 54
熱と頭痛が消えて、今はめっちゃ気分がいいんだ。ベッドからゴロゴロって出て、リビングにいる家族のところに合流しようとして、ちょっとだけニヤけた。
「あーら、来たわね」ってゼニアが私を見て言った。ゼニアとママの間の椅子に座った。
ママは大好きなお気に入りの番組を見てて、ポップコーンをモリモリ食べてる。私も手にとって、パクって食べちゃった。
「気分はどう?」ってママが聞いた。
「うん、だいぶ良くなったよ」って答えた。
「ジャス、メッセージ見た?」ってゼニアがまた口出ししてきた。
「うん」って短く返事した。
「彼と妹、そっくりなんだよね。目も同じだし、顔色も。彼の方が背が高いだけ」ってゼニアがまだ言ってる。
「ゼニア、マジで、もう彼の話はしたくないの。テキストとか直接謝ろうとしたけど、彼は私に関わりたくないみたいだし。彼にしがみついてても、私にとっていいことなんてないし。私も彼のこと、手放すことにする。お願いしたり、土下座したりする気はない。もう謝ったし、彼は受け入れたくないんだから、それでおしまい。彼とは終わり。うまくいけば、今週末には私も終わらせるつもり」って、ゆっくりと、でも確実に、私は一言一句、本気でそう言ったんだ。
「うちの子、えらいわね」ってママが言って、私に近づいて頬にキスしてくれた。
ゼニアは作り笑顔。私たちはそこに座って番組を見て、ママのポップコーンをいっぱい食べた。
「もっとポップコーン作ってくるね」って言って、ママは椅子から立ち上がって、番組を一時停止した。
ゼニアと私は唸った。
そしたら、お腹の底でとんでもない嫌な感じがして、何か爆発しそうな感覚になった。私はソファーから降りて、洗面所に一直線。便器にたどり着くと、今日食べたものを全部吐いちゃった。胸が痛くて、喉が焼けるように熱かった。
「ジャシー、大丈夫?」ってゼニアが来て、私が吐いたものが髪の毛にかからないように髪をまとめてくれた。
「吐いてるよ」って、私が気づいてないみたいに言った。
「うん。気分が悪かったの」って言って、手の甲で口を拭って、お尻をついて座った。また体が弱ってきた感じがした。
ゼニアが水を持ってきてくれた。口をすすいでから、ゼニアが私を支えてくれて、抱きかかえるようにして私の部屋に連れて行ってくれた。
ベッドにバタンって倒れ込んで、布団にもぐりこんだ。頭痛がまたしてきたけど、今回は軽かった。
「ジャシー、何か聞いてもいい?」ってゼニアが聞いた。
「何、ゼニア?」って、ちょっとイライラして答えた。
「もしかして、妊娠してる可能性ってある?」
ジャスミンの視点
二日後
ゼニアと私はスーパーにいて、カートに食料品を放り込みながら、通路を行ったり来たりしてた。
「これ入れな」って、ゼニアが妊娠検査薬を2つカートに入れた。
「ゼニア、もう妊娠してないって言ったでしょ」って頼んだ。
「もし妊娠してるとしたら、誰がパパなの?」
私はゼニアを睨みつけた。殺せるなら、自分の妹を殺したいような顔だった。
「ちょっと、怒らないでよ」ってゼニアが両手を上げて降参した。
「なんでそんなこと聞くのかはわかるけど、エヴァンがパパでしょ。ブラッドリーとは、そういうことしてないし」
「じゃあ、避妊はしてなかったの?」って、ゼニアが囁くような声で聞いた。
「うん、してたけど、一回だけしなかったことがあって、中で出しちゃったんだ」
「マジかよ」
「もうこの話はやめない?本当に人生を前に進めたいの」
「分かった」
話題はファッションと服のラインに移った。ゼニアはファッションデザイナーになって、自分のブティックを持つのが夢なんだ。
家に帰って食料品を片付けた後、ゼニアは妊娠検査薬を私に手渡した。
「念のため確認しておいた方がいいよ。今すぐ一つやって、もう一つは朝に」
私は洗面所に行って、説明を読んでおしっこをした。
あの赤い一本線、陰性のラインを、じっと待った。
5分後、まさにその通りになった。陰性。妊娠してなかった。ゼニアがバスルームのドアをバタンと開けて入ってきた。
「どうだった?」
「陰性だったよ」って言って、スティックを見せた。
「そっか、それについてはどう?」ってゼニアが聞いた。
「やっと人生を前に進められるかなって感じ」
そして、本当にそうしたんだ。
2週間後、私はお母さんが働いているレストランで、ウェイトレスとバーテンダーの仕事を見つけた。
やっと普通になった気がした。誰も私をジャッジしたり、エヴァンのことについて質問したりしなくなった。他の従業員と笑ったり、話したり、友達を作ったりするようになった。マイケルっていう人以外はね。
マイケルは不機嫌で失礼なやつだった。でも、どんな職場にも、一緒にいると居心地が悪くなる人が必ずいるものなんだ。
「ジャスミン、9番テーブルのヘルプお願い!飛び込みのカップル!」って、他のウェイトレスのシャーモリーが私に叫んだ。
金曜日で、レストランは人でごった返してた。従業員全員がバタバタ忙しく動き回ってた。
「テキーラショットが終わったらすぐ行くわよ!」って、シャーモリーにも聞こえる声で返事した。