CHAPTER 23
リサ、40分以上もバスルームから出てこなかったのに、やっと出てきたと思ったら、まだ水の流れの中に突っ立って、出たくないみたい。シャロンが、もう行かなきゃって叫んでたから、リサを置いて行かなきゃって。
最初の授業をサボっても、まあいっか。ピンクのタオルで濡れた体を拭いて、髪も洗って…クリームを塗ってから部屋に入ったら、制服は綺麗にアイロンがかけられてベッドの上に置いてあった。いつも洗濯を手伝ってくれるその清掃員たちのおかげ。洗濯なんて大嫌いなのに。
制服を着て、靴を履いて…髪を整えて、鏡の前で一回手を叩いた。
「なんでこんなことしちゃったんだろ? まったくわかんない」って言って、笑っちゃった。
誰もいなくてよかった。変だって思われるところだった。
数学の教科書をつかんでカバンに入れた。宿題なんかやってないけどね。難しすぎたし、シャロンもわからないみたいだし。今日早く出た理由の一つもそれだし、きっとマイケルのをコピペするんだろな。
マイケルのことを考えたらニヤけちゃったけど、すぐにその笑顔は消えちゃった。だって、今、仲良くないんだもん。まあ、私が悪いんだけど。
部屋を出て、鍵をかけて、キーをしまった。
教室に向かって歩き始めた。全然遅れてないみたいに、ゆっくりとした足取りで。
教室に近づくと、数学の先生が宿題について聞いてるのが聞こえてきた…
「やばい…逃げちゃおうかな? うん、そうしよう…」リサは心の中でそうつぶやいた。
「入るの? 入らないの?」先生に見られちゃった。
ため息をついて入って行くと、みんなが私を見た。
「座る前に…宿題見せてくれる? 答え、合ってた?」先生が聞いてきて、心臓がドキドキした。
一つもできてないのに…みんなが私を見て、私が話すのを待ってる。
「マジ頭悪い」って声がして、クラスは笑い出した。
誰の声か分かってる…ヘーゼルの声だ。落ち着こうと息を吐いた。
「リサ? 待ってるんだけど」先生が言った。
「頑張って解こうとしたんだけど、正しい答えが出せなかったの」リサは言った。
「マジきもい」ヘーゼルが言って、またクラスは笑った。
「昨日、何回も説明したのに…」
「よくこんなとこに入れたよね」またヘーゼルが言って、ついにリサは我慢できなくなって、言い返した。
「まあ、あなたのパパが私のおばから賄賂を受け取ったからでしょ」リサが言うと、みんな息を呑んだ。
「マジで? パパが? うわー、すごいね…でも、あなたにはもうがっかりしてると思うよ。だって、あなたの脳みそは全然変わらないみたいだし、どんどん悪くなってるし。心配しないで、パパにあなたの妹のお金返してもらうから、やっとここから出て行けるね…最高でしょ?!」ヘーゼルがニヤニヤしながら言った。
「ヘーゼル!! もうやめてよ!!!」マイケルがロッカーをものすごく叩いて、クラス全員がビクッとした。
「なんであんなこと言うのを止めさせないんだよ?!」彼は先生に怒鳴った。
なにが起きてるの?
なんであんなに怒ってるの?
リサはショックな顔でマイケルを見ていた…それは、彼がローワンを殴った時と同じ表情だった。そして、今?
「大丈夫だよ、落ち着こう。リサ、席に着いて」先生が言った。
「ありがとうございます」リサが言って、席に着いた。
「マイケル、ちょっと問題解いてくれない?」先生が言った。
「俺もわかんなかったんだ。頑張ったんだけど、やっぱり分からなかった。ヘーゼルが賢いんだから、解けばいいんじゃない?」マイケルが言った。
「マイケル!!」ヘーゼルが怒鳴った。
「なんだよ!!」彼も怒鳴って立ち上がった。
「もう我慢できない! さあ、解いてよ!」彼はまた怒鳴った。
「大丈夫なの? あんた、一体どうしたの?!」ヘーゼルが叫んだ。
クラスのみんなは、彼らに何が起きてるのか不思議そうに見ていた…
「ヘーゼル、ひどいよ! マジでひどい! 彼女が答えられなかったからって、頭悪いって言うのはないでしょ…よくもそんなこと言えたね? あなたがすごいからって、全部知ってるわけじゃないでしょ…私からしたら、あなただって全然すごくないし…」
「みんな、もういいから」先生が言った。
「よくもそんなこと私に言えたわね!」ヘーゼルは涙ながらに叫んだ。
「俺を退学にさせてもいいんだぞ」マイケルが言った。
「あなたにはがっかりだよ、このくずのために、私に怒鳴ったの?!」
「あなたにもがっかりだよ、いつからあんたはイジメっ子になったんだよ?!」
ヘーゼルは涙を流しながら首を振り、教室から出て行った…マイケルは怒ってロッカーを蹴り、教室から出て行った。
「授業はここまで」先生が言って、教室から出て行き、生徒たちは完全に混乱した。
「マイケルとヘーゼルがあんなに言い争うなんて見たことない…全部あの子のせいだ」
「マジ、うざい」
クラスはざわつき始めた…リサの目からは涙がこぼれ落ちた。それ聞いて。彼女は立ち上がって教室から走り出した…今、罪悪感を感じている。それが彼女が望んだことじゃないの? 彼女を守って欲しいって…それなのに、なんで泣いてるの?
涙を拭いて、マイケルを探すことにした…
「学校の庭…」彼女が言って、走り出した…庭に向かって走った。彼女が正しかった。マイケルがそこにいた…彼女の膝に頭を乗せて。彼は泣いている?
彼女は彼の近くに行き…そっと彼に触れた。
「マイケル」彼女が呼ぶと、彼は頭を上げて…彼女を数秒間見つめてから、話し始めた。
「何がしたいんだ? 俺たちのこと避けることになってるんじゃないの?」彼は無表情で尋ねた。
「私は…」
「勘違いしないでくれ。お前のためにやったんじゃない。ただ、彼女が間違ってるって言いたかっただけだ。もし他の誰かが同じことを言っても、同じことしたと思う。俺が話さないからって、何が正しいか知らないわけじゃないんだ。ただ、反応するのに時間がかかるだけだ。お前がここに来たのは、俺を可哀想に思ったからだろう…俺は誰かにそんな風に思われるのは好きじゃない。これからもお互い避けて行こう…」彼はそう言って立ち上がった。
「マイケル、待って…ごめん…本当にごめん」
「リサ、やめろ! いきなりごめんって言うのは、俺が教室でお前を守ったからだろ、そうしたいんだろ? 守られるのが? もしローワンがそうしたとしても、お前はそっちに行っただろう…マジで、俺は何を言ってるんだ? ローワンと一緒にいようが、誰と一緒だろうが、どうでもいいんだ。わかるか? 俺からどいてくれ」
「別に守ってくれって頼んでない! あなたが勝手にやったんでしょ!」彼女は突然叫んだ。
「それに、お前は彼女に言ったことのどこが悪いのか分かってないのか? お前は、彼女とくだらない喧嘩をするために、彼女のパパを引っ張り出したんだ…そういうことする時は、目上の人は除外すべきなんだ…お前も失礼なんだよ、リサ」マイケルはそう言って去って行った。
ヘーゼルは涙を流しながら父親のオフィスに入った…彼女の目は、涙で真っ赤だった。
「オーマイゴッド、ヘーゼル!! 一体何があったんだ?!」彼は椅子から飛び上がり、彼女の姿を見た途端に叫んだ。
「パパ…」彼女は泣いた。
「誰がこんなことしたんだ?」
「私を退学にして…今すぐ! マイケルが私に怒鳴ったから…パパ、彼は私に怒鳴ったの…彼女のせいで、彼は私を嫌ってるかもしれないわ! モナ・リサを退学にして!!」彼女は叫び、オフィスから怒って出て行った。
「何? マジで?!」
彼は、娘がそんな姿なのを見てとても腹が立った…でも、彼は落ち着こうとした。
その時、エミリー夫人、女性の医者が入ってきた。
「エミリー、どうしたんだ?」彼は笑顔を作ろうとしながら尋ねた。
「見つけたわ、レオ…見つけたの」エミリー夫人は涙ながらに言った。
「見つけたって? 誰を?」
「私の子供を…私たちの子供を」彼女は泣き出した。
TBC