つながり
「ルパート?」 グレイ は信じられないって顔で、写真を見つめてる。俺はただ、頷いて、写真を机に置いた。
「あのニュースを聞いた時の俺らの反応と一緒。ルパートも、お前のファーザーの仲間で、あいつがそんなクソみたいな犯罪を犯すのを手伝ってたんだよ」 俺が説明し始めると、エリックがさらに書類を引っ張り出してくる。俺たちは、この件を調べてたら、マジで深い穴にハマっちゃったんだ。「で、全部繋がってるんだよ。マジで全部。マチルダの死、お前のグレイの母のこと、死んだフリをしてたこと、ルパートの家が燃えたこと。全部繋がってるんだ」 俺は写真をテーブルに並べながら言う。正直、マジで情報量が多かったし、これらの写真を作るのに、木を1本半くらい使ったんじゃないかな。
「でもさ、目撃者がいたんでしょ?ルパートがファーザーとグルだったなら、あいつは役人にペラペラ喋ったりしないと思うんだけど。だって、ファーザーがルパートのメイトを殺した後、グレイソン家のことなんて、マジで何もしてなかったじゃん」 ジョシュがそう尋ねてくる。エリックは、さらに壁に書類を貼り始めた。
「ルパートは役人には言わなかったけど、自分のメイトに言ったんだ。で、そのメイトが役人に話した。でも、ルパートは王様だったから、何もされなくて、なんか、うやむやになっちゃったんだ」 俺はそう言って、グレイが聞いたらマジで心臓が張り裂けそうになることを説明する時が来たと思った。
「それで、マチルダに何があったかって言うと、エリックが説明し始めたように、お前のファーザーは、マジでマチルダを殺すつもりはなかったんだ。むしろ、売り飛ばそうとしてたんだよ。で、殺したように見せかけようとしてたんだ」 俺がそう言うと、グレイはかなり怒った顔になった。でも、まだ話は終わってない。「あいつは、ルパートに、何かを買いたいようなやつらの連絡先を探させようとしたんだ。ここで言っておきたいのは、あいつはルパートに、何を売ろうとしてるのかは言ってなかったってこと。で、とにかく、事件が起きた日、お前のファーザーはルパートと会ってて、その後ろにマチルダがいたんだ」 俺が話を続けると、ジョシュが質問してくる。グレイはまだ何も言わない。
「それで、ルパートは何を売るのか知らなかったんだよね?なんで、マチルダを買いたいようなやつらを確保できたんだ?」 ジョシュは尋ねる。俺も、最初に調べた時は、マジで意味が分からなかったんだよ。
「グレイのファーザーが広告を書いたんだ。ルパートはそれを読まずに送っただけなんだよ。だから、広告がマチルダのことだって分かった時の反応は、想像できるでしょ?ルパートは最初は、絶対協力しないって言ったんだけど、なんか、説得されちゃったんだよね。どうやって説得したのかは、今のところ分からないんだけど」 俺がそう言って、エリックが俺にチラシを渡す。お父さんが、マチルダを欲しがってるやつらに出したやつ。
俺はそれをグレイに渡すと、グレイは一目見て、テーブルに投げ出して、頭を振った。もし、これからどれだけヤバくなるか知ってたら、マジでゾッとしただろうな。
「で、みんなで湖のほとりに行って、オークションみたいなのが開催されたんだ。マチルダは台の上に置かれて、バイヤーたちが彼女を買うために競り合ったんだ。最初はスムーズに進んで、あるやつが落札して、お前のファーザーに100万ポンド払うことになったんだ」 俺はため息をつきながら、あの可哀想な子の気持ちを想像する。「で、取引しようとしたんだけど、マチルダは簡単に諦めなかったんだ。抵抗して、買おうとしてたやつを倒して、お前のファーザーを噛みちぎって、皮膚を何層か剥がしちゃったんだ。それで、あいつはマチルダを投げ飛ばして、頭を打って気絶させちゃった」 俺はほぼ話を終えようとしていたけど、まだ最悪な部分は話してなかったんだ。
「彼女は、言うなれば『売れ残り』みたいになっちゃって、バイヤーたちはみな帰っちゃったんだ。それで、お前のファーザーは激怒して、彼女を拾い上げて、湖に投げ込んだんだ。ルパートは彼女を助けようとしたんだけど、あいつに捕まって、気絶させられちゃった。だから、彼女は数日後に水中で見つかったんだ」 俺はそう言って話をまとめると、涙が目に滲んできた。グレイは椅子から立ち上がって、ただ窓の外をじっと見つめている。
「ちょっと外に出よう」 ジョシュが言って、エリックと一緒に部屋を出て行った。ドアが閉まると、グレイは泣き崩れたんだ。
俺は駆け寄って、彼の腕の中に抱きしめてあげた。彼は肩に頭を乗せて、とめどなく泣いていた。だから、全部の詳細が分かるまで、彼に全部知られたくなかったんだ。まだ分からない部分もあるし。
「俺は彼女を助けられたはずなのに。兄として、彼女を守るのが俺の役目だったのに」 彼は泣きながらそう言う。俺は、それがどれだけ真実じゃないか知ってて、彼を強く抱きしめた。
「グレイ、お前はまだ子供だったんだから。たとえ頑張ったとしても、お前のファーザーは止めてただろうし、自分を責めちゃダメだよ」 俺は、彼にどれだけ間違ってるか分かって欲しくて、そう言った。
「あいつ、マジで今すぐ城に行けたら、あいつをバラバラにしてやりたいくらいだ!」 彼は唸ったけど、泣き続けている。俺は首を振って、彼から少し離れて、俺の顔が見えるようにした。
「お前はそんなやつとは全然違う。だから、そんなことさせない。お前は優しくて思いやりがあって、自分のことより、まず人のことを考えるやつなんだ」 俺はそう言って、彼の目を見て話した。
「エリックと俺は、この事件を絶対に揺るがないものにして、あいつの犯罪を全部報告する。あいつが傷つけた人たち、特にマチルダに、必ず償わせる。あいつが彼女を傷つけたことに対して、絶対に償わせるんだ」 俺はそう言って、彼の涙を拭ってあげると、彼は少しだけ笑ったけど、すぐに俺をまた抱きしめてくれた。
少し時間が経って、グレイは落ち着いた。ジョシュとエリックも部屋に戻ってきて、ルパートと彼のメイトについて知ったことを、一緒に確認することにした。俺たちが最初に思ってたほど単純じゃなかったし、マジで複雑な状況だった。
今回は、俺はグレイの膝の上に座ってた。全部話したあと、側にいて欲しかったみたいなんだよね。
エリックは、地図や写真が貼られた壁のそばに立っていて、ジョシュは部屋の反対側に座って、壁に何が書いてあるのか理解しようとしていた。俺たちのやり方を知らない人にとっては混乱するかもしれないけど、俺たちにとっては、マジで全部意味が通じるんだ。
「まあ、ルパートとお前のダッドが、なんで仲たがいすることになったのか、話そうか。あの事件の後、ルパートは、あの日目撃したことのせいで、マジで色んなことを抱えてたんだよね。それで、自分のメイトに相談したんだけど、彼女は、起きたことにマジで激怒したんだ」 俺はそう言って、エリックが壁に貼ってあるルパートのメイトの写真を指差す。彼女は、明るい赤毛で、明るい緑の目をしてた。あの可哀想な女の子に何が起きたのかと思うと、今でも悲しくなる。「ルパートは彼女に、役人に報告しちゃダメだって言ったんだけど、ありがたいことに、彼のメイトは、結局報告したんだよね。で、俺たちが知ってることは、彼女のおかげなんだよ。で、ルパートは王様だったから、責任を問われることはなくて、役人たちは、全部無視して、知らないフリをしたんだ」 俺はそう説明し、俺とエリックが、あいつらを消した時は、マジでよかったと思った。
「お前のファーザーに、何が起きたのかってことが伝わって、あいつは激怒した。その夜、ルパートを呼び出して、めちゃくちゃ怒鳴ったんだ。自分のメイトを始末しないなら、お前が始末してやるって言ったんだ」 俺が言うと、またジョシュが質問してきた。
「それで、家を燃やしたんだっけ?」 彼はそう尋ねてきたけど、俺は首を横に振った。彼は、時系列を混乱してるんだと思う。
「違うよ。あの火事は、グレイのグレイの母が死んだフリをした数日後なんだ。マチルダの死から10年目のことだったんだ。ルパートは、王様に、そんなこと絶対しないって言って、もし王様が何かするなら、証拠を持って、王様が長年犯してきた恐ろしい犯罪をみんなに見せるって言ったんだ」 俺は、グレイが大丈夫か見て、微笑んで、俺に続けてって頷いた。「まあ、お前のファーザーとルパートの関係は、そこで終わりを迎えたんだ。それから、お前のファーザーはルパートを邪魔しなくなって、新しい男を雇って、汚い仕事をさせるようになったんだ。それが、サイラスと俺のファーザーだったんだ」 俺がそう言うと、今回はジョシュじゃなくて、グレイが質問してきたんだ。
「ルパートのメイトを殺した火事が関係してるって言ったけど、どういうこと?」 彼はそう尋ねて、エリックは壁の別の部分、ルパートの家の火事の部分に注目した。
「知ってると思うけど、お前のファーザーは、気に入らないやつらのリストを作って、家から追い出そうとしてたんだよね。ルパートもその中の1人で、追い出そうとしたんだけど、ルパートは、そんなことしたら、新聞にリークするぞって言ったんだ。それで、数年間はうまくいったんだ。でも、お前のマザーに関する事件が起きてから」 俺は、グレイを見て、グレイは目を丸くした。1週間前に、彼女のことを話題に出したら、泣いてたのに、今は彼女のことなんか考えたくもないんだっていう顔してる。「あいつは、お前が、あいつを牢屋にぶち込もうとしてて、最後の片付けが必要だって分かってたんだ。それで、家の火を放って、ルパートのメイトを殺したんだ」 俺は、グレイのグレイの母について話し始めようとしたけど、その前に、外から叫び声が聞こえてきたんだ。
頼むから、ルパートに見つかったとか言わないでくれよ。