第21章 豊かな収穫
マジかよ、スウユエのこと、ルオジュンはビックリした顔で見てる。
ペットってさ、踏まれた尻尾みたいなのでしょ?
なんで妥協とかすんの?
そしたらつまんないじゃん。ルオジュンは、ペットが逆毛立てる姿も見たいんだよね。
残念。
ルオジュンが変だって思うのは当然だけど、チンハイランでさえ、スウユエが何を考えてるのか理解できないみたい?だって、スウユエみたいな頑固者が、誰かと妥協するなんてありえないでしょ。
なんで承諾したんだろ?まさか、ルオシャオに命を救われたから?チンハイランは複雑そうな目で、スウユエの顔を見た。
あいつ、何考えてんだ?もしルオシャオが身売りしろって言ってきたら、スウユエは売っちゃうのかな?
「あのー、ちょっといいですか。もし私が嫌だって言ったら、ルオシャオ、諦めます?」スウユエは問いかけみたいに言った。
ルオジュンは眉をひそめて、首を横に振った。マジで諦めないらしい。
それを聞いて、チンハイランは「やっぱり!」って感じで頷いた。
やっぱり、反対しても無駄みたい。
あっちのほうが、スウユエと自分よりずっと強いもん。マジでやりたいなら、私らどけなきゃいけないんだよ。
そういうわけで、ルオジュンは大量の引き出しのとこに行って、それぞれの場所に立った。スウユエとチンハイランは後ろに下がって、すごい人が魔法を使うとこを凝視した。
『ウィーン』って音がして、スウユエとチンハイランは顔を見合わせた。え、これって?
まだルオジュンが魔法使ってるとこ見てないし、スマホすら出してないのに、なんで?
「風力?」チンハイランは驚いた声を出した。スウユエは下を向いて考え込んでる。
自分とルオジュンの力の差なんて、ほんのちょっとじゃない。
あいつはスマホひとつで、それを操れるんだ。自分は手に持ってなきゃいけないのに。
壁ってのは、いつでも壁なんだよな。
チンハイランも状況を理解したみたいで、首を振ってため息をついた。
「マジで、すっごい人だよね。私たちみたいな凡人とは全然違うわ」チンハイランは目をキラキラさせて、羨ましそう。自分もいつか、ルオジュンのように、スマホ魔法を使えるようになりたい。
スウユエは拳を握りしめて、心を強く持った。
もっともっと頑張って、強くなって、スマホ使いになりたい。
スウユエの決意を見たチンハイランは、そばに行ってスウユエの肩を叩いて励ました。「大丈夫だよ、シャオユエユエ。いつか、ルオシャオと並んで立てる日が来るよ」
「うん」二人はお互いに笑顔を見せた。
「風力」はルオジュンによって完璧にコントロールされてる。大量の引き出しの周りに強風が吹いてるだけで、風の動きが見えるし、音も聞こえる。
でも、髪の毛一本だって飛ばない。
次々と引き出しが開いていくけど、別にすごい光景ってわけでもない。
十分後、すべての引き出しが開いた。
スウユエは眉をひそめた。次って、もしかして…
そう思い始めた瞬間、周りの光が消えた。「きゃあ!」チンハイランは怖くて叫んだ。
「シャオユエユエ、どうしたの?なんで暗くなったの?」チンハイランはスウユエの腕を掴んで、離そうとしない。
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