第28章
禁断のカンケイ
ライオネルは病院の前に車を止めた。
「着いたぞ…」
「ありがとう、リオ…。良かったら一緒に行く?」
「いいよ」って笑って、車から降りた。
ライリーも降りて、二人は中に入った。
「おはよう、アンティ・アナスタシア」
「おはよう、ライリー、元気?」
「うん、元気。おばあちゃんは?」
「すごく元気よ。医者が言うには、もうすぐ意識が戻るって」
「それは良かった。お母さんが果物を送ってくれたの」って、アンティ・アナスタシアに果物のカゴを渡した。
「あら…、それで、これは?」って、ライオネルを見て尋ねた。
「あっ…ごめん…。これはライオネル。学校の友達。ライオネル…、アンティ・アナスタシアだよ」って笑って紹介した。
「はじめまして」って、ライオネルはアンティ・アナスタシアに手を差し出した。
「はじめまして、あなた…。なんか見覚えがあるんだけど、どこかで会ったかしら?」って、アンティ・アナスタシアは不思議そうに尋ねた。
「たぶん…、初めて会いますよ」
「そう…そうね…。気にしないで。会えて嬉しいわ」って、アンティ・アナスタシアはにっこり笑った。
「じゃあ、アンティ…、もう行かないと学校に遅れちゃう」って、ライリーが口を挟んだ。
「分かったわ、あなた…」
「おばあちゃんが起きたら、私が来たって伝えてね。また学校が終わったら来るから」
「分かったわ、あなた…」
「じゃあ…、リオ、行こう」
「うん…、またね」
「分かったわ、あなた…」
「バイバイ…アンティ」
「バイバイ…あなた」
ライリーとライオネルは病室から車に猛ダッシュして、走り去った。
********************
もう午前8時。生徒たちは学校の敷地内をあっちに行ったり来たり。時間割を探したり、授業の準備をしたり。
ライリーとライオネルも駐車場に車を止めた。
「送ってくれてありがとう、リオ」
「どういたしまして。いつでもだよ」って、彼は笑った。
「じゃあ、私は先に行くね。時間割見たら、最初の授業が英語だったから」
「うん…、授業の後で」
「分かった…、バイバイ」
ライリーは車から降りて、ロッカーに急いだ。ナンシー、ロレッタ、ケイトがもうそこにいた。
「ハーイ…みんな」
「ハーイ…」って、みんなで答えた。
「なんかニヤニヤしてるけど、何があったの?ぶっちゃけて」って、ロレッタはライリーを疑わしげに笑った。
「ロレッタ、大げさだってば…。最初の授業は何?」って、ライリーは話題を変えた。
「地理だよ、最悪…。この科目、マジで嫌い」って、ロレッタは不機嫌そうに答えた。
「ヘイ…落ち着いて、そんなに悪くないよ」って、ナンシーが言った。
「マジ退屈だよ」って、ロレッタはロッカーのドアをバタンと閉めた。
「また始まった」って、ケイトは目を回した。
「ライリーは?今日の朝は何?」って、ケイトが尋ねた。
「英語」って答えて、ロッカーに本をいくつか入れて、英語の教科書を取り出した。
チャイムが鳴った。
「じゃあね、また後で…」って、ライリーは行ってしまおうとした。
「待て待て、ベイビーガール…。一緒に行くの」って、ケイトが答えた。
「分かった…分かった…、案内して、プリンセス」って、ライリーは楽しそうに言って、みんなで笑いながら行った。
講堂に着くと、席を見つけて座ったところで、先生が入ってきた。
授業が始まってしばらくすると、ライリーの携帯電話が鳴り始めた。
「マジかよ…誰だよ?」
クラス全員が彼女を見た。先生は振り向いて、彼女をにらみつけた。
「ごめんなさい…」って、彼女は誰からの電話か確認もせずに、電話を切った。
彼女はホッとして、授業に戻った。残りの時間は邪魔されることなく続いた。次の時間には、授業が終わった。ライリーとケイトは席を立って教室を出て、廊下を歩いた。
「うーん…ライリー、おばあちゃんはどう?」
「すごく良くなったよ。医者はもうすぐ意識が戻るって。今日の朝、行ったんだ」
「それはすごいね。授業に間に合ったんだ?」
「うん、送ってもらったんだ」
「その優しい人は誰?」
「あー…ケイト、ライオネルだよ」
「ふーん…。それで、彼のことどう思ってるの?」
「どうって…?」
「だって…、彼のこと気になってる?」
「うーん…、まだ分からない。まあ、いい人だとは思うけど」
「うーん…、そう」って、ケイトは疑わしげに言った。
「ヘイ…ヘイ…、まだ想像しないで」って、ライリーはニヤリとした。
二人の会話は、後ろからの呼びかけで中断された。振り向くと、ナンシーとロレッタだった。
「ハーイ…みんな、寂しかった?」
「うーん…、ちょっと考える時間ちょうだい。世界中でってわけじゃない」って、ケイトは皮肉っぽく言った。
みんな笑い出し、グループ学習のために図書館に向かった。
************************
一日が早く過ぎて、すぐに放課後の時間になった。
「みんな…、もう行かないと」って、ライリーが言った。
「なんで急いでるの、ライリー?」
「病院に寄らないと…」って、彼女の言葉は、ライオネルの車のクラクションで遮られた。
「あら…、そうなんだ…、行ってらっしゃい」って、ケイトは疑わしげに言って、気まずそうに微笑んだ。
「ケイト…」って、ライリーは軽蔑したような顔をして、車に向かった。
「何?」って、ケイトは笑った。
ナンシーとロレッタは、困惑した顔でお互いを見合った。
「どうしたの?」って、ロレッタが尋ねた。
「分からない…」って、ナンシーは肩をすくめた。
*********************
「すみません、マダム・フローラに会いに来たんです」って、ライリーは病院の受付に言った。
「すみません、もう退院されました」って、受付は言った。
「退院?なんで誰も教えてくれなかったの?」って、ライリーはライオネルに尋ねた。
ライオネルは見て見ぬふりをした。
「行こう」って言って、バッグから携帯電話を探して、ライオネルを後にダッシュした。
車に座って、ライリーは電話を取り出した。
「あ…、電源切れてる。授業の後、また入れるの忘ちゃった」
「ほらね…、たぶん、連絡しようとしたんだけど、繋がらなかったんじゃない?」
「そうだね…、行こう」
「どこに行きたいの、マダム…」って、ライオネルはニヤリとした。
「家に帰ろう、おばあちゃんには明日行くわ。ラッキーなことに、週末だし」
「一緒に行ってもいい?君のこと、もっと知りたいんだけど」
「別に構わないけど、さっきの言葉はどういう意味?」
「ライリーのこと好きだよ…」
ライリーは、衝撃を受けたように彼を見つめた。