チャプター37
認めるのは辛かったけど、ついに信じちゃったんだよね。
「何してほしいの? シェリダン・ウェズリーはあの森に消えて、結局出てこなかったんでしょ。信じてよ、もし彼が生きて帰ってきてくれるなら、教えてくれるはずだよ。約束してたんだから」
「ヘザー、まだ何が起きてもおかしくないわよ」
「そうかもね。でも、今は彼がいなくなったってこと、受け入れなきゃいけないの」
シャーリーは、私たちが車で走り出す間、ずっと黙っていた。彼女を家に送るまで、ずっと。
家に帰る途中、私は彼女に話したことを色々と考えた。涙が止まらない。もう乗り越えて、あの辛い子供時代の###章にケリをつけなきゃ。
シェリダン・ウェズリーの視点:
ビクターおじさんが残してくれた家には、すごく広い庭と裏庭があるってことに気づいたんだ。綺麗だったよ。馬に乗れるくらい広いんだ。急にノスタルジーを感じちゃった。馬に乗るの、ずいぶん久しぶりだったから。大好きなことだったのに。でも、ロサンゼルスじゃ買えないんだよね。せめてペットは飼いたかった。白い犬がいいな。名前はストライクにしよう、子供の頃に持ってた白い馬みたいに。クリスティーナさんが売っちゃったんだろうな。それがなんだか胸に詰まった。
それで、白い犬を買うことにしたんだ。
日曜日の朝、一匹もらってきた。
その夜、俺は自分の計画について色々と考えた。これで本当に大丈夫なのか? もしソーヤーがうちに遊びに来たらどうしよう? 連れて行くわけにはいかないんだ。俺みたいな若い従業員が、あんなに広い家に一人で住んでるなんてこと、彼女にバレたら絶対怪しまれるじゃん。それに、俺も一人暮らしはマジで嫌なんだよね。それで、いいアイデアが浮かんだ。電話を取って、キースに電話したんだ。
「もしもし?」
「やあ、キース?調子どう?」
「まあまあ、元気だよ。そっちは?」
「今は大丈夫だよ。ちょっと聞きたいことがあって」
「何?」
「お前のとこの超イケてるマンション、お前の部屋みたいに広い空き部屋って、まだある?」
「なんで借りる気になったんだ?!」って、キースの声がちょっと興奮してる。
「うん。この広い家に一人で住むのって、結構きついんだよ」
「わかるわー。俺もあんなとこ一人で住んでたら、マジで怖いわ。家族とか友達がいればいいんだけどね」
「だよな。結婚とかする時に使えるかもしれないけど、今はアパートが必要なんだ。どんな感じか教えてよ」
「最高だよ。広いリビングには、街の景色が一望できる大きなガラス窓があるし、特に夜は最高なんだ。キッチンは広くてモダンで、全部揃ってるし、ベッドルームは広くて、カリフォルニアキングサイズのベッド、それに各部屋にトイレが三つもついてるんだ。テレビとケーブルもついてるし」
うわー。
「え、マジかよ!?」
「マジ。でも、お金は必要だよ」
「俺って貧乏だったっけ?」って冗談を言ったら、二人で笑った。
「もし借りれるなら、お前も借りれるよ。服とか、シーツとか、台所用品とか、私物だけ持って来ればいいんだ」
「了解。大家に電話して、俺のこと話してくれよ。部屋を確保してもらわないと」
「わかった。後で電話するよ」
「よろしく」
一時間後くらいに、キースから電話がきた。
「もしもし?」
「なんだと思う?クソ野郎」
「何?」
「俺の部屋の隣に、空き部屋があるんだ。お前、俺の隣人になるんだぜ。大家が、明日部屋を見て気に入ったら契約すればいいって言ってた」
「了解。すぐに金持って行って、来週末には引っ越すよ」
「待ってるぜ。マジで、パーティー昧になるな」
俺はクスクス笑った。
「絶対、クソ野郎」
シェリダン・ウェズリーの視点:
月曜日の朝、いつも通り仕事に行った。エレベーターで会って以来、ヘザーには会ってないんだ。彼女のオフィスには行きたくなかったから、刺激しないように。もし助けが必要なら、彼女から電話がくるだろうし。クリスティーナさんとソーヤーは、相変わらずくだらないお色気作戦を続けてた。もちろん、俺はそれに動揺してるフリをしてたけど。まあ、嘘だけどね。
昼休み時間、約束通り、アパートを見に行くには最高のタイミングだと思ったんだ。
街を通り抜け、ゲートをくぐって、建物の前に車を止めた。大きな建物で、高そうだった。
携帯を取り出して、キースに電話したんだ。
「やあ、キース?うん、ここにいるよ」
「入って、俺の部屋に来てくれ。36号室。8階だよ」
「わかった」
電話を切って、中に入った。8階行きのエレベーターに乗った。建物自体も、そこに住んでる人も、全部高そうだった。
階に着いて、キースの部屋に向かってノックした。すぐに開けて、中に入れてくれたんだ。
「やあ」
「やあ」って、抱き合って、座った。
彼の部屋は本当に広くて綺麗で、街の素晴らしい景色が見えた。俺のもこんな感じなら満足だな。
そしたらすぐに、そこのマネージャーがビジネスの話をしにきたんだ。彼に案内されて、キースの部屋の隣にある37号室に行った。部屋に入った。エントランスから魅力的だった。
キースのと似てるけど、もっと良かったんだ。もう気に入っちゃった。キッチンを見て、リビングを見て、冷蔵庫を開けて、トイレと、そして綺麗なベッドルームを見た。完璧だ。
「それで、クソ野郎、借りる?」ってキースが聞いてきた。俺はマネージャーに振り返った。
「借ります」って、笑顔で言って、一年分の家賃を前払いした。
「ありがとうございます、旦那様」って、マネージャーが言って、金を受け取って、鍵を渡して出ていったんだ。
キースが俺の肩に手を置いて、二人でしばらくドアから部屋を眺めてた。
「俺の人生へようこそ、相棒」ってキースが言った。
「ああ、そうだね」って、俺は笑った。ここは完璧以上だったんだ。