第23章
ナターシャ・クイン、なんか調子悪そうで、エドワード・ブッシュはずっと一緒にいたんだよね。優しく抱きしめて、子供をあやすみたいにトントンってしてあげてた。最初はナターシャ・クイン、照れくさそうで、体も固まってたんだけど、だんだん慣れてきたみたい。
エドワード・ブッシュもさ、なんか変な感じだったと思うよ。だって初めて女の子をあやすんだもん。ナターシャ・クインがあんなに辛そうにしてるの見て、心臓がぎゅってなったんだって。
「エドワード、もう全然大丈夫だよ。一人で寝たい…」
ナターシャ・クイン、ベッドに顔うずめて、顔真っ赤。
「わかった」
エドワード・ブッシュ、わかってくれたみたいで、ゆっくり車椅子で出てった。
しばらくしたら、ペニーが入ってきて、黒糖水を持ってきたんだよね。
最初はナターシャ・クイン、エドワード・ブッシュだと思って、嫌がって起きようとしなかったの。で、なんか違うって気づいて、振り返ったら、ペニーがいてびっくり。しばらく寝てて、ちょっと良くなったから、起き上がってペニーのこと見たんだ。
ペニー、ナターシャ・クインがぎこちないの見て笑って、近づいてきて黒糖水渡してくれた。「エドワード・ブッシュ、ナターシャ・クインのことどうケアしていいかわかんないからさ。私が様子見に来たんだ」
「お姉様、ありがとうございます」
え、エドワード・ブッシュ、なんでペニーに言っちゃったの?!家族みんな知ってるってこと?!
そう思ったら、ナターシャ・クインの顔、さらに赤くなった。
ナターシャ・クインのそのシャイな感じ見て、ペニー、ますますナターシャ・クインのこと好きになっちゃったんだって。全然計算とかなくて、素直で可愛いし、ジェイク・ヘンドリックスが連れてきたマキシンなんかより全然いいって思ってる。
過去のこと思い出して、ペニーはまたアリシア・ウォルシュのこと考えたんだって。エドワード・ブッシュと婚約してた人ね。エドワード・ブッシュに何かあった時、海外に逃げちゃって、婚約破棄しちゃったんだよね。全然比べ物にならないわ。
二人はもう少し話して、ペニーは深くため息ついたけど、どうしても言いたいこと言ったんだ。「ナターシャ・クイン、エドワード・ブッシュのこと、本当に大切にしてあげてね。彼、本当にナターシャ・クインのこと溺愛してるのわかるから。ずっと仲良くやってほしいな」
「うん、お姉様、わかった」エドワード・ブッシュのこと考えたら、ナターシャ・クイン、ニコッて笑って頷いた。
ペニー、いくつか注意すること教えて、下に降りてった。
ナターシャ・クイン、黒糖水飲んだら、お腹あったかくなって、全然痛くなくなったんだって。ベッドに寝て、天井見て、ここ数日のこと色々考えてた。
もしメイシーとか、ジェイク・ヘンドリックスとか、マキシンに嫌なことされたとしても、エドワード・ブッシュは、自分の人生の光だって。
ブッシュ家の人たちは、みんなナターシャ・クインにすごく優しくて、ナターシャ・クインは恩返しする人だから、エドワード・ブッシュにもすごく優しくするんだって。
色々考えてたら、ゆっくり目を閉じた。
夢の中で、大きなストーブが目の前にあって、そのストーブが動くんだよね。どんどん近づいてくるの。逃げようとしても逃げられない。そしたらそのストーブ、ナターシャ・クインに近づいたところで止まったんだって。その瞬間、すごく暖かくて。焼かれてるみたいで、お腹すいてるんだよね。焼き芋とか食べれたらいいのに…
エドワード・ブッシュ、ナターシャ・クインの顔見て、その寝顔見て、ちょっとだけ口角上げたんだって。
ナターシャ・クインの長いまつ毛、ちょっと震えてて、蝶々の羽みたいで、肌もすごく綺麗で、キスしたくなっちゃうんだって。
ナターシャ・クインの顔じーっと見て、笑ってた。でもそんなに幸せな時間もないんだよね。ナターシャ・クインを抱きしめてあげたい。お腹すいてるだろうし。幸い、準備はしてあるんだって。
ナターシャ・クイン、目が覚めたら、エドワード・ブッシュの腕の中にいたんだ。「エドワード…私…」
びっくりしたよね。いつエドワード・ブッシュ来たんだ?なんで気づかなかったんだろ?
「お腹すいた?ご飯用意したよ」
ご飯って聞いた瞬間、ナターシャ・クイン、すごい勢いで頷いて、エドワード・ブッシュの腕から起き上がったんだよね。起き上がったら、お腹から湯たんぽが出てきた。
湯たんぽ?ナターシャ・クイン、エドワード・ブッシュのことじーっと見た。
エドワード・ブッシュ、頷いて、否定もしないし、認めもしない。「お腹すいてるでしょ。サム・ミラーに何か持ってきてもらったんだ」
「うん」ナターシャ・クイン、承諾。急に、エドワード・ブッシュも一緒にいたんだから、まだ何も食べてないんじゃないかって思ったんだよね。
「エドワーは?お腹すいてないの?」
「俺は大丈夫」
「お願い、一緒に食べよ」
「…」ナターシャ・クインの澄んだ瞳見て、エドワード・ブッシュ、しょうがなく「わかった」って言ったんだって。
サム・ミラー、ドアをコンコンってノックして、開けて、二人のために持ってきたご飯を見せてくれた。「奥さん大好きだから、ご飯も無限…」って、一人で笑ってた。
ナターシャ・クイン、ご飯の美味しそうな匂いかいで、すごい嬉しかったみたい。午後、あんまり食べてなかったし、その時、すごい食欲あったから、すごい勢いでご飯を一杯によそったんだよね。
ナターシャ・クインが先に食べるかと思ったら、最初のご飯をエドワード・ブッシュに押し出したんだって。
「エドワード、先に食べて!」
それから、もう一杯よそって、幸せそうに食べてた。
ナターシャ・クイン、前みたいに具合悪そうじゃないの見て、エドワード・ブッシュ、ほっと一息ついて、ナターシャ・クインがくれたご飯食べたんだって。