第8章
仕事探しをして、やっと高級店で仕事見つけたんだよね。高級なお店だから、来る人もセレブばっかりだし。
毎日仕事大変だけど、終わった後に汗だくになることもないし、お給料も結構いいんだよねーって思ってた。
その仕事にめっちゃ満足してた。ナターシャ・クインは真面目だし、一番上のポジションで働くっていう、すごいモチベーションがあったんだ。
「エリートショップ、このお店が一番だよ。最新のバッグもあるし。クインが欲しいバッグ探すために、いろいろなお店に問い合わせてたんだ。ラッキーなことに、クインが欲しかったバッグ、ここで売ってたんだよね。」
バッグを置こうとした時に、すごい聞き覚えのある声が聞こえた。マキシン・リーの声みたい。
「マジ? ずっとあのバッグ探してたんだけど、どこにも見つからなかったんだよね。もし見つけてくれたら、めっちゃ感謝するよ。」
そう言ったのは、シア・ランダーズ。ライブ配信プラットフォームでちょっとだけファンがいて、ネットセレブみたいな感じなんだけど、超高飛車で、世界中が自分のこと認めてないって思ってるタイプ。
ナターシャはマキシンの声を聞いて、さらに混乱した。だって、マキシンって、前はシアのこと嫌ってたじゃん。シアのこと「調子に乗ってる」とか言って、整形だって言ってたし。シアのライブ配信中に、マキシンが水軍雇って、整形だって叩いて、シアが公の場で泣いて、キレてたこともあったよね。
え、なんで仲良くなったんだ?って、ちょっと考えちゃった。
ナターシャが、二人に気づかれてないかなーって思ってた矢先、誰かがナターシャの名前を呼んだ。振り返ってみると、二人が目の前にいた。ナターシャはびっくりしちゃった。
前にマキシンってシアのことめっちゃ嫌ってたのに、なんでこんなに仲良くやってんだろ?って。
「あれ? ナターシャ・クインじゃない? ここで働いてんの?」
ナターシャを見て、マキシンは嫌そうな顔をした。
前会ってから、ナターシャのことなんて眼中にもなかったのに、こんな高級な場所で会うなんて、絶対何か企んでるに違いないってマキシンは思った。
「お客様は神様」精神で、愛想笑いをしたけど、まさか昔の親友だったマキシンが、ジェイクとの関係を邪魔するようなことするなんて思ってもなかった。あんなに信頼してたのに、今はただの金目当て女にしか見られてないんだって。
「ジェイクがいなくなったら、ただの貧乏人じゃん。ジェイクはナターシャのこと捨てるって正しい判断したんだよ。」
マキシンは、ナターシャのこと見下してるから、どうしても上から目線になっちゃうんだよね。こんなの、親友なんて言えないよ。
昔の親友にそんなこと言われて、ナターシャも怒った。自分で働いて稼いでるんだから、盗んだりしてないのに、なんで見下されなきゃいけないんだよ。
「何か買いたいものがあるなら、誠意を持って接客しますけど、プライベートな話は、聞きたくないんで。」
ナターシャはそう言って、他のお客さんの接客に戻った。
シアは何も言わなかったけど、目つきでナターシャのこと嫌ってるのがバレバレだった。最初はマキシンの友達だから、家柄もいいんだと思って、ジェイクの彼女にもなったんだと思ってたけど、今はただの販売員って感じだった。
「そういえば、前は友達だったんでしょ? なんで喧嘩になったの?」
シアは、マキシンとナターシャが喧嘩した理由について、ゴシップ話を聞きたがってた。ちょっと前に、ナターシャとジェイクが別れたって知って、そのニュースに興奮してたんだ。
「言おうかなー、言うの怖いなー…」
マキシンは、わざとらしく、もじもじして、言うの怖がってるフリをして、シアをチラチラ見て、すごく葛藤してるように見えた。シアの興味をそそったんだ。きっと、何かすごい秘密があって、自分たちにも関係あるに違いないって。
「言うよ、怒らないでね。」
マキシンは、秘密を暴露するようなフリを続けた。
「前、ライブ配信で水軍いっぱい雇ってたでしょ? あれ全部ナターシャがやったんだよ。アンタのこと、全部偽物だって言ってた。道徳心低いし、性格腐ってるって。マジで顔も性格もブスだって。」
シアが怒ってるのを見て、マキシンは目的達成したって思って、最後は怖がって話を止めた。
シアは短気だけど、整形のことだけは絶対に触れてほしくないんだよね。マキシンは、見事にシアを怒らせた。シアの怒った顔を見て、マキシンの心は優越感でいっぱいだった。
「あたしのこと、そんなこと言ったんだ? 絶対、後悔させてやる!」
ナターシャが他のお客さんの接客してるのを見て、シアは怒り狂ってた。ナターシャの電話番号をファンの子たちに教えて、ナターシャを叩くように煽ってた。ファンたちは、ナターシャに悪質なメッセージを送ったり、脅迫したり。シアはそれがすごく嬉しそうだった。
ナターシャの一日は、すごく良かった。すごい額のインセンティブも貰えたし、お客さんからも褒められたし。でも、マキシンとシアに会ったことだけは、思い出したくなかった。一日中忙しくて、携帯の充電も忘れちゃったから、急いで家に帰って携帯の充電をしたんだ。
携帯を開ける前に、ドアから声が聞こえた。
「エドワード! お帰り!」
会社で忙しかった夫、エドワード・ブッシュが、手に箱を持って、ついにヴィラに帰ってきた。ドアを開けて、小さな奥さんの声を聞いて、気分もハッピーになったみたい。
「プレゼントだよ。」
服を置いて、ナターシャにケーキを渡した。仕事帰りに、ケーキ屋さんを通ったら、若い女の子たちが並んでて、エドワードはナターシャ・クインのこと思い出したんだよね。それで、車から降りてケーキを買って、ナターシャが喜んでくれるか不安だった。
奥さんが自分の方に走ってくるのを見て、嬉しそうにケーキを受け取った。「ありがとう! ずっとこのケーキ食べたかったんだよね!」
前に仕事に行く途中で、このケーキを買ってる人たちをたくさん見て、長蛇の列と値段の高さで諦めてたんだよね。まさか、エドワードが今日持って帰ってくれるなんて。ナターシャはエドワードにケーキをあげた。
小さい頃から甘いもの苦手だったけど、ナターシャを見てたら、ケーキ食べるのも悪くないかなってエドワードは思った。「ちょっと時間かかるけど、まずはお風呂入ってくるね。」
そして、お風呂に行った。
「彼も甘いもの好きなんだ。」
ナターシャは嬉しかった。
待ってる間に退屈になっちゃって、携帯をいじってたら、知らない番号からの着信がいっぱい。ナターシャは、ちょっと混乱した。でも、すぐにまた電話が鳴って、ナターシャは電話に出た。
「あー、やっと電話出た。図々しい女!」