11- 呼び出し
「もう、つらい。何ヶ月も婚約してて、優しい言葉とか、偽物の夢とか。全部、つらいんだ」
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一週間経った。もう足は治った。ちょっと痛いけど、大丈夫。なんでパパとママはもう会いに来ないんだろう。毎日電話は来るけど、もう二度と会いに来ようとしない。
まさか、あのファーザーが、ちょっとの傷で治るまで居座ってたのに、今は…電話だけ?
天井を見つめて、余計なことばっかり考えてたら、胸がチクチクするのを感じた。
もしあいつが、迷わず俺の足に銃を撃てるなら、俺の息の根を止めるのも躊躇しないだろうな。もし俺があいつの求めるエンターテイメントを提供できなかったら、殺されるかもしれない。
まるで俺が存在してなかったみたいに、消されるんだ。
横を向いたら、セバスチャン・ステリオスが寝てるのが見えた。片手を頭の下に置いて、深い呼吸してる。寝てても、なんかすごい。嫌な顔になっちゃった。
体を起こした。
この部屋から、あいつの、耐えられない存在感から、できるだけ遠くに行きたくてたまらない。足を床につけたら、いきなり痛くて、思わず顔をしかめた。
「あ