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[レイ・ルイックからルアナ・カサヴィアへ]
俺のデッカイベッドって、こんなにあったかかったこと、なかったんだよね。
一緒に過ごした夜の前は、居心地いいとか、マジのベッドって感じたことなかった。
お前の顔とか、俺に見せてくれた表情、全部死ぬまで覚えてると思う。だって、ここにぎゅーって詰め込んでるから。お前の呼吸の上がり下がりは、いつだって俺をドキドキさせるし、ほんの数時間前まで、こんなに幸せになれると思ってなかった。
お前がここにいてくれるおかげで、マジで全部忘れられたんだ。さっきのお前の天国みたいなやつでさえ、俺が何者だったか忘れさせられたくらい。一瞬、自分の名前さえ忘れちゃったんだから。だって、その感じがマジやばかったんだもん。
今、このベッドで一人じゃない俺がどんな気分か、言葉じゃ表現できないんだよね。まだここにいてくれるって、期待してもいいかな?後で全部バレて、俺に不利になっても、そばにいて、俺の手を握ってくれる?
だって、決めたんだ。将来後悔するかもしれないけど。色んな人の人生を変えるかもしれない決断だけど、大丈夫。だって、俺たち二人の間には、お前がいるんだから。
だって、お前と俺は全然変わらないから。だって、お前と俺はいつも同じ道にいるから。この物語がゴールに着くまで、一緒にいてくれ。涙が出たとしても、全部受け入れてくれると嬉しいな。
ルアナ、俺はお前に(多分)もう恋してる。
***
ルアナのスベスベな背中は、まだ半分くらい肌が出てた。その時、女はゆっくりと身じろぎしたんだ。
レイはまだ起きてて、暖かくてリアルになったベッドのヘッドボードに寄りかかってた。男もちゃんと服を着てなくて、下半身を隠すだけで、広い胸板とチェック柄の腹筋がよく見えるようにしてたんだ。
いつも一人で着てる分厚い毛布が、今度はルアナの体にかけられてた。ルアナもちゃんと服を着てなかった。何故か、二人の若い情熱が煮えたぎってたんだ。そして、もちろん、そのゲームは最初のプレイで終わらなかった。
ゆっくりと目を細めながら、ルアナは寝る体勢を変えようとゆっくり動いた。彼女は本当にさっき寝ちゃってたんだ。体の隅々まで押しつぶされるような感じだったから。貴族のキスした跡が、まだ彼女の肌の表面全体にハッキリと残ってて、明日には紫色になるかもしれない赤みがいくつかあった。
レイは顔を横に向けて、真っ直ぐ下を見てニヤリとした。
「まだ寝てないの?」ルアナの掠れた声が挨拶のように聞こえて、彼女の手は毛布を上に引っ張った。「もう何時?」
レイはまだ冷たいビールを手に持ったまま、部屋の隅にある時計を見た。
「もうすぐ1時」って彼が教えてくれた。「何で起きたの?」
ルアナは枕の下に手を滑り込ませて、頭と髪を柔らかいものに載せた。顔をレイの方に向けて、女は優しく首を振った。
「別に。ただ目が覚めただけ」って、彼女はまだ掠れた声で答えた。「マジで寝てなかったの?」
レイはもう一口ビールを飲んで、缶をサイドテーブルに置いた。近づいて、彼は枕に頭を乗せ、奥さんの顔を真正面から見た。二人ともうつ伏せになって、お互いに微笑んだ。
「お前のこと、大事にしたいんだ」って男は優しく囁いた。「お前と寝るのは初めてだし、お前が寝てる瞬間だって、一瞬たりとも見逃したくないんだ」
レイは貴族かもしれないけど、この小説の甘えん坊キャラの一人だってことは忘れちゃダメだよ。
「んー?」ルアナは軽く喉を鳴らした。
まだ眠気が彼女の目にこびりついてたけど、レイのハンサムな顔を見逃すには惜しすぎた。だからルアナは無理やり目を見開いて、旦那さんの視線に応えた。その視線はすごく穏やかだった。
レイだけじゃなく、ルアナにとっても初めての瞬間だったんだよね。さっきのプレイの後、寝ちゃったけど、彼と時間を共有したいとも思ってた。
「見てるの?」
「うん、うん」レイは軽く頷いた。近づいて、彼女の頬に手を置いた。「キス跡、いっぱいつけちゃったな」って彼は続けた。「数日は、隠せる服を着た方がいいかもな」
ルアナはレイの言葉に真実味があることに気づいて、無意識のうちに毛布をどけようとした。下を見て、彼女の胸の上部を注意深く見ると、本当にラブマークがいっぱいあって、ルアナはかすかに微笑むしかなかった。
「ここにもある」ってレイはルアナの首の肌に指を差した。「そしてここ、ここにも」
ルアナは自分が誇りに思うべきなのかどうか分からなかったけど、なぜかすごく良い感じだった。レイが彼女の体にたくさん跡をつけてくれたことで、二人の関係は次のフェーズに入ったってことかな?
「大丈夫」ってルアナは心から言った。「隠せる服を着るつもり。こんな跡が見えても、別にいいんだ」
ルアナの質問はレイの心に風を起こして、男をドキドキさせた。つまりルアナは、自分の作品を公の場に出しても構わないってこと?レイは、彼女が全部隠すのに苦労するかもしれないと思ってたのに。
「構わないの?」
ルアナからハッとするような声が聞こえた後、彼女は答えた。「とにかく犯人はあなたでしょ、旦那様。他に誰がいる?」
ため息が彼の心に戻り、続いてレイの唇の端に浮かぶ大きな笑顔。
奥さんの頬を手のひらで擦りながら、レイは近づいた。二人の間を隔てていたボルスターをずらして、貴族は二人の呼吸が聞こえるようにした。
「俺のこと、信じてくれるか?ルアナ」レイは少し真剣な口調で尋ねた。
ルアナは軽く瞬きをした。彼女の心の中にはすごく色んな感情が渦巻いてて、心配や不安は、彼女がコントロールできないほどだった。レイと一緒のベッドにいることなんて、今まで考えたこともなかったけど、彼に導かれる何かがあるように感じたんだ。
何か、それは…まだ何なのか分からなくて、表現するのが難しかったんだ。
ルアナは頷いた。
「信じてる」
レイは前に傾いて、ルアナの額にキスをして、また声が優しくなった。
「それだけでいいんだ、ルアナ」って彼は希望を込めて囁いた。「何があっても、信じてさえいればいい。俺を信じてくれれば、それで十分なんだ」
ルアナは眠気が吹き飛んだと思ったけど、また目が閉じ始めた。奥さんがまた眠りにつくのを見て、レイは優しく彼女を腕に抱き寄せた。
ルアナを自分の胸に寄りかからせて、二人の肌がまた長い時間触れ合うようにした。
彼女の呼吸は規則的になってて、レイが彼女の無邪気な背中をさすって、夢の世界に誘った後だった。奥さんの額と唇に何度かおやすみのパッティングをして、レイは抱擁を強くした。
彼の視線は部屋の中を彷徨い、混ざり合った考えと共に彷徨っていた。絡まった糸のように、貴族は自分自身と対立していたんだ。
「たとえ真実が後で明らかになっても、信じ続けてくれ、ハニー」レイは奥さんの潜在意識に言葉を届けるかのように、ルアナの耳元で優しく囁いた。「信じてくれれば、俺は全てを賭ける」