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レイは奥さんのツブツブをじーっと見つめていたら、マダム・ルイックはますます顔を赤くした。
この前聞いた言葉、全部がまるで人工の羽で飛ぶエンジェルみたいに感じさせて、レイの言葉は全部甘くて癒されるように聞こえるんだもん。ホント、この夜風なんてどうでもいいんだよね。だって、今ルアナのココロはポカポカしてるから。
同じように、心臓のドキドキが血管全体に広がってる感じ。
「そっか」ルアナは唇をキュッと結んで、1分くらいしてからそう言った。彼女のツブツブはゆっくり動いて、レイの青い瞳の奥に誠実さを見つけようとしてるみたいで、実際、そこにそれを見つけた。「じゃあ、あたしとあの坊やが夢に出てきて、それでやったってこと?」
レイは、自分を締め付けてた重荷を全部吐き出すように、息を吸ったのが聞こえた。自分の行動が間違ってたのは否定できないし、ルアナがその夜の自分の乱暴な行動を責めないように、そう考えるしかなかったんだ。
だって、彼女を縛りたかったし、ルアナに自分の子供を産んでほしかったから。でも、選び方もやり方も間違ってたんだ。
「僕の子供を産んでほしいんだ、ルアナ」レイの声はメロディアスで、安心感を与えるような冷たくて雪のような寒さを含んでいた。「あの時の僕の行動は間違ってたけど、君にいてほしかったのはホントなんだ」
レイは少し考えてから、説明を続けた。
「マジでバカだったよ」男はつぶやいた。「夢を見た後、多分半分酔っぱらって起きたんだ。酔っぱらいって、夢をそんなにはっきり覚えてるもん? 僕はそう思うんだ。だって自分でも経験したし、ルアナ。夢の中で、君の顔もはっきり覚えてるんだ」
2秒間の沈黙。
「だから、君の部屋を探したんだけど、いなかったんだ。その夜、ジョヴィと君が話してるのを聞いたんだ」
ルアナはまた眉をひそめた。彼女も、その夜ジョヴィと何を話したか、ほとんど覚えてなかった。冷たい海に飛び込むって決めた時の記憶ほど鮮明じゃなかった。
「それで、あなたがそこにいたの?」ルアナは信じられないって顔で尋ねた。「あたしたちの話を聞いてたの?」
「君はそこにいるべきじゃないって言ってたよね」レイは、その夜ルアナが言ったことを繰り返した。「ジョヴィに、自分の居場所じゃないって。それが理由で、なぜかすごく腹が立って」
ルアナは夫をじっと見つめた。夫はそこに少しもウソをついてない。レイが話すのを聞いて、ルアナは自分がジョヴィにそう言ったことを思い出した。
あの時、彼女が考えてたのは、偽りの結婚という罠からどうやって逃げ出すかってことだけだった。自分の居場所じゃないって、ベアトリスが戻ってきたら出ていく準備をしなきゃって、何度も自分に言い聞かせてた。
そして、レイは全部聞いてたらしい。
「多分、悪魔が僕にそうしろって言ったんだろうね」レイはまた言った。「それで、起きたんだよ、ハニー。まだ頭に残ってるアルコールの影響もあって、その夜、君と寝たいってことしか考えてなかった」
ホント、意味わかんないよね? でも、それがストーリーなんだ。
ルアナはため息をついた。「マジかよ、レイ…」
「わかんないけど、たぶんアルコールが僕の脳みそに非常識な行動をとるように命令したんだ。でも、その夜、君をベアトリスだって思ってなかったって信じて」
また、ルアナの心臓が胸から飛び出しそうになるような言葉。マジで神に誓う! ずっと、自分はあの夜、ベアトリスの代わりだと思ってた! レイはベアトリスとヤッてたんだって思ってたんだ!
「一度も、君を彼女だなんて思ってないよ、ルアナ」レイは、ルアナに本当に信じてほしいと願いながら、同じことを繰り返した。手遅れかもしれないけど、どんなに遅れても、真実は真実じゃない?
ルアナの体はゆっくり震えて、まるで心臓が今、50倍速く動かされてるみたいだった。女の気持ちは複雑で、今は言葉にできない。
「もし、あの日の前に彼女を妊娠させようと思えば、できたんだ」レイは肩をすくめた。「でも、もっと信じられないかもしれないけど、続けるよ」
レイはルアナをじっと見つめて、ニヤリと笑った。それがルアナの好奇心を爆発させることに成功した。
「言って、さあ。言って、あなたのセリフを続けて」
レイはニヤリと笑い、それから優しく奥さんの髪を撫でた。
「僕はベアトリスと寝てないよ」レイは言った。冗談みたいだけど、それが男の本当の姿だったんだ。他の男は13歳でバージンを失うのに、彼はルアナに会うまでそれすらできなかった。
だから、ルアナは彼にとって初めての女だったんだ。
「そんなのありえない!」ルアナは信じられないって顔で叫んだ。「レイ、あなた!」女は姿勢を正し、目を大きく見開いて頭を振った。「ウソつかないで!」
レイはクスクス笑った。まさにそれが、彼がルアナに期待してた反応だったから。
「また僕の秘密がバレちゃったね、ダーリン」レイは軽く答えた。「信じて、君が初めてだよ。僕は奥さんじゃない女とはヤらないんだ。だって、面白くてやってるわけじゃないから」
ルアナの目はまんまるになった。この夜は、本当に長い夜だった。
「それで、どうやって耐えたの?」ルアナは近づいて尋ねた。「自分でやったの?」
(あのことはタイプしてあげたいけど、レイが秘密にしてろって言ったんだ。)
「オッケー、オッケー」ルアナは明るい笑顔で言った。「マジかよ、レイ。全部ホントに秘密なんだ」
ルアナはまだ首を振ってたけど、レイは自分の顔を彼女に近づけ、手を組んだ。
「あの夜のことは、ごめんね、ハニー」レイは心から言った。彼の目の輝きはウソをついてなかった。「君を傷つけようと思ってたわけじゃないんだけど、他に方法が思いつかなかったんだ。あの時の僕は、まるで君を怖がらせて、すべてを強要する悪魔みたいだったんだ。半分酔ってたかもしれないけど、何をしてるかはわかってた」
ルアナはそっと瞬きした。唇の端をひっぱり、笑顔を作った。彼女の一部は、あの夜の自分とジョヴィの出来事をレイに話そうか迷ってた。でも、彼らの会話が甘い真実で温まってきたから、ルアナはもうそれを考えたくなくなった。
短絡的で視野の狭い対応をしてしまったのも、自分のせいだってことにしよう。レイに責任があるなら、彼に説明するチャンスを与えなかった自分にも責任があるってことにしよう。
結局、今は幸せなんだから。
「それで、あなたの夢に出てきたあの坊やは、今あたしが妊娠してる子供のこと? そう思う?」ルアナは頭をレイの胸にもたれさせた。開いたシャツの3つのボタンの間を触って、肌をこすった。
「可能性はあるよね?」レイは熱心に答えた。「僕は夢を信じてるんだ、ルアナ」
ルアナは微笑んで、自分の心のすべての感情を空に解き放った。今、彼らはあの夜に残った悪いことを忘れ、そこが彼らの愛が花開いた場所だったという事実を受け入れる準備ができているように見えた。
「私もそう思う」ルアナは嬉しそうに言った。「あの夜、何があったとしても、今は後悔してないわ、レイ。だって、今私はあなたと一緒にいて、私たちの子供を待ってるんだから」
レイは奥さんの言葉に同意し、ルアナの頭に優しくキスをした。
「こっちにおいで」レイはゆっくりと抱擁を解き、ルアナをもう一度彼の方に向かせた。「君のことを大切にするよ、ルアナ。僕たちの子供を大切にするし、君が僕と幸せになれるようにするよ。いい?」
ルアナは、夫から同じ言葉を何度も聞いたように感じたけど、それでも鳥肌がたった。レイのめちゃくちゃハンサムな顔のせいで、彼の目から離れるのが難しかったし、特に彼が前に出てきて、彼女の唇に自分の唇を重ねた時は。
ルアナは、レイが3章も経ってからキスを始めた時に目を閉じて、彼が彼女を深く抱きしめ、そこでチュッチュしてくれるのを味わった。素早く奥さんの腰を抱きしめ、レイはそのキスを簡単に終わらせなかった。
結局、彼は先にマルクスに何かするように命令してたんだから。
ルアナが息を切らして、ほとんど息切れした時、レイは優しくマダム・ルイックの唇から唇を離した。彼らの額が重なり、レイは単に奥さんの着ているロングドレスに手を滑り込ませた。
レイの指のタッチはいつも電気ショックみたいで、ルアナはそれに気づくこともなく、そっとため息をついた。レイは、触れるだけでルアナをリラックスさせることができたんだ。
貴族の唇は、意図的に見上げていたルアナのほっそりした首をなぞり、彼女の男に彼女をさらに探求することを許可したかのようだった。上の星たちは見てたんだろうね。ルアナは遅すぎる前に、あることに気づいたんだ。
「レ-レイ」女の声は弱々しく、さっきからじゃれ合ってる夫の腕の中に倒れ込もうとしていた。
「どうしたんだ、ハニー? 気に入った?」レイの熟練した手の動きは止まらなかった。
「移動しなきゃ、でしょ?」ルアナは、夫を半分抱きしめながらささやいた。着ていたカーディガンはまだ垂れてたけど、もうきちんと着てなくて、ドレスは上か下かどっちかが破けてた。「ここで続けられないわ。カメラがあるんだから、ね!」
でもレイは嬉しそうに微笑んだだけで、始めようとしてたことを全く止めなかった。
「マルクスに庭を消毒するように頼んでおいたんだ、ハニー。カメラはさっき止まったよ」レイは奥さんの首の付け根にじゃれつくようにキスした。「ここでやろう。今すぐに君が欲しいんだ」
そしてルアナは、本当に自分のドレスをもっとたくし上げるしかなかった。レイを誘惑的な視線で見つめて、女はどんどん賢くなっていく。
レイを自分の近くに引き寄せ、妊娠した女は意図的に諦めたようにささやいた。
「入ってきて。準備はできてるわ、マイロード」