第146章:願いは叶う。
また病院に行って、医者に薬を変えてもらって、体の調子を見てもらったんだよね。
マジでさ、ベンジャミン・ウォーカーの回復力ってすげーんだよね。医者曰く、傷の治りが他の人の2倍以上だって。だから、傷に響かない程度の運動なら全然OKだってさ。
医者のお墨付きだってことで、マルティナ・マルティネスはそれ以上何も言わなかった。
車の中で並んで座ってて、最初の観光スポットに向かう準備をしてたんだ。
元々、マルティナはあのペアの鍵がある場所には行きたくなかったんだよね。だって、別に必要ないじゃん。ただのギミックみたいなもんで、別に意味ないし。でも、ベンジャミン・ウォーカーが怪我してて、そこに行きたいって言うから、マルティナはどんだけ嫌でも断れなかったんだよね。
隣のベンジャミン・ウォーカーをチラッと見た。明らかに怪我してるのに、無理して頑張ってる感じ。なんか執念みたいなもんかな。
マルティナは心の中で、「ま、行ってみるだけだしね。何か起こるわけないし。絶対ムリでしょ」って思ってた。
別にさ、ちょっとしたギミックだけで願いが叶うわけじゃないじゃん。そんなんだったら、みんな努力とかしなくていいんだし、ここに来てお願いすれば済む話になるじゃん。
その観光スポットまでは結構距離があって、結局1時間ちょっとかけてやっと着いたんだよね。
今の天気は最高。暑すぎず、寒すぎず。
車から降りたらすぐに、サイモン・リーがパーキングする担当になって、2人で急いでこの観光エリアの入り口に向かったんだ。
この場所の名前は「一目惚れのディープ・ラブ」って言って、まるで若いカップルのためだけに作られたような名前だった。マジで愛って感じじゃん。
恋人との絆を深めようと、たくさんの人がここに来るけど、実際は、この観光スポットに来たからって、そんなに変わらないんだよね。
自分の心の強さがないと、2人の関係って安定しないんだよ。じゃないと、何回ここに来たって、結局同じ結果になるんだから。
だから、マルティナもあんまり乗り気じゃなかったんだよね。だって、自分でもそういうとこあるって分かってるから。できないって分かってるのに、なんで2人の間の問題を観光スポットに押し付けなきゃいけないんだよって。
まあ、そんな感情は置いといて、マルティナとベンジャミン・ウォーカーはゆっくりと前に進んでいったんだよね。周りには色んな屋台がいっぱいあった。
その屋台には、帽子とか日傘とか、色んな飲み物、お菓子、雑貨とか、何でも売ってた。マジで何でもあり。
ベンジャミン・ウォーカーは、多分こういう場所に来るのは初めてだったんだろうね。今までそんな経験なかっただろうし。
だって、ベンジャミン・ウォーカーは普段から人との交流とか嫌いだし、人が多い場所にはあんまり行かないから、できるだけ避けてたじゃん。ましてや、こんな観光スポットになんて。本当に珍しいことなんだよね。
マルティナとの関係を早く良くしたいって目的がなかったら、多分絶対ここには来なかっただろうな。
ベンジャミン・ウォーカーはマルティナの手を掴もうとしたんだけど、マルティナはちょっとためらって、抵抗したけど、最終的には握らせてあげたんだ。
「何してんの?人多いんだから。まだそういう関係じゃないでしょ!」ってマルティナが言った。
確かにさ、最初から最後まで、2人の関係って定義されてないじゃん。そう言うのは当然だし、ベンジャミン・ウォーカーの積極的な行動に、マルティナはちょっと違和感を感じてた。
そしたら、ベンジャミン・ウォーカーが言い訳してきたんだよね。「人が多すぎるから、お前を人混みの中で見失いたくないんだ」って。
この言葉に、マルティナは子供みたいな気分になっちゃって、言葉が出なかったんだよね。
ベンジャミン・ウォーカーがそんなに言うから、マルティナはいくら抵抗しても振り払えなくて、諦めざるを得なかった。
ベンジャミン・ウォーカーは心の中で嬉しそうにしてて、マルティナをまるで一番大切な宝物みたいに抱きしめてた。
多分、2人ともあんなに顔がいいから、どこに行ってもめっちゃ目立ってたんだよね。
すぐに、たくさんの人が2人を見て、みんな驚きと羨望が入り混じったような顔をしてた。
「見て!あのイケメンと可愛い女の子!もしかして、この場所で2人の関係を願ってるのかな?」
ここには、恋愛とか結婚の願い事をするお寺があるんだよね。
たくさんの人が、ペアの鍵を一緒にかけに来るだけじゃなくて、わざわざ恋愛の願い事をするために来るんだ。みんな心の平穏を求めて。
でも、このお寺に行くには、めっちゃ高い山を一段一段登らないといけないんだよね。
山を下る時は、交通手段が使えるけど、それ以外は自分の足だけ。途中で諦めちゃう人も多いんだよね。全部行ける人は少ないけど、それでもこの観光エリアの来場者は途切れることなく、みんな行きたがるんだよね。
今、そのエリアは人でごった返してた。マルティナはちょっとビックリしてて、なんでこんなに毎日人がいるんだろう?ってってた。
2人が歩いてると、2人のことを話す声がどんどん大きくなってきた。
やっとサイモン・リーが追いついてきた時、何人かが何か言ってるのが聞こえたんだよね。
「うわー、すげー!あんなにイケメンで魅力的な人たちがこんな場所に来るんだから、マジで願い事叶いそう!」
「決めた!今日中にあの山登る!例え、うちの奥さんのためだけでも、頑張るぞ!」
「私も!今日はあの山登る!うちの旦那さんのためにも…頑張るぞ!」
最初のは別に変じゃなかったんだけど、次のは男の人?!それちょっとおかしくない?相手のこと旦那さんって呼んでるし。つまり、男2人が付き合ってるってこと?
サイモンも思わずその男の人をじっくり見てしまった。
そしたら、2人の男の人が、仲良く寄り添ってたんだよね。一人はちょっと背が低くて小柄で、もう一人は背が高くてガッチリしてる。
サイモンの考え方は別に保守的じゃないんだけど、今まで彼女とかできたことないし、自分はストレートだって思ってるから、男同士があんなに仲良くしてるのは、ちょっと理解できなかったんだよね。
でも、よく考えたら、男2人が一緒になれるなら、うちのボスとマルティナ・マルティネスも絶対仲直りできるじゃん!
マジで、サイモン・リーの思考回路ってすごい。めっちゃ簡単に考え変わるんだもん。