第37章:隠し続けた
このホームステイのご飯はめっちゃ美味しかったし、1階にはご飯食べれるとこもあったんだよね。でも、いつも人前に出るの嫌がってたからさ、**マルティナ・マルティネス**は全然食べに行かなかったんだよね。
だから、誘われた時も、丁寧に断った。「ううん、ありがとう。さっき食べたばっかりだから、今は全然お腹空いてないの。」
**マルティナ・マルティネス**がお腹空いてるかどうかなんて、全然関係ないんだよね。大事なのは、なんか嫌な予感がしたってこと。
もう、**ベンジャミン・ウォーカー**は自分が消えたことに気づいてるはずだし、あいつのことだから、絶対簡単に諦めないでしょ。激おこだろうな。
でも、**マルティナ・マルティネス**は前みたいに、**ベンジャミン・ウォーカー**が怒ってるのは、自分に対して何か思ってるからだ、とか思ったりしないから。
ただの男の意地と独占欲でしょ、**マルティナ・マルティネス**への愛とかじゃないし。
**マルティナ・マルティネス**の右目のまぶたは、朝からずっとピクピクしてたんだけど、今はもっとひどくなってる。ちょっと考えて、またスマホの電源を入れたんだ。
電源入れたらすぐ、**エレナ・ロドリゲス**からメッセージが来た。
「**マルティナ・マルティネス**、**ベンジャミン・ウォーカー**から電話来たけど、用心して何も言わなかったし、出なかった!」
「もう、あんたがいなくなったの気づいてると思うよ。あんたにちょっと似てる人、体型とか見た目的に、見つけたんだよね。」
「次どうするか見てて。みんなを騙すのは無理でも、せめてちょっと時間稼ぎくらいはできると思う。」
**エレナ・ロドリゲス**と**マルティナ・マルティネス**の関係は、いつもピュアだったから。お互い助け合える時は、全力で助け合ってたんだ。
自分たちが危険な目に遭うって分かってても、ためらわずやるんだから、すごいよね!
**ベンジャミン・ウォーカー**はなんか企んでるみたいだから、絶対最初にカルスバッドに行くはずなんだよ。
てことは、**マルティナ・マルティネス**がカルスバッドにいないから、かなり時間稼ぎできるじゃん。少なくとも、もう1日ゆっくりできる。
でも、1日経ったら、すぐに出なきゃいけないんだよね。
じゃないと、**ベンジャミン・ウォーカー**が他の方法で、自分がこの街に来たってことを見つけちゃうかもしれないし。
他のシステムとか使って、大捜索とか始めたら、見つかるのも時間の問題でしょ。
色んな場所に泊まってる方が、安全だし。
だって、**ベンジャミン・ウォーカー**が絶対に正確に見つけたいって思っても、そんな簡単じゃないでしょ。
夜になった。
**マルティナ・マルティネス**はカバンの中のお金を数えてみたら、まだ数千ドルあった。
現金たくさん持ち歩くのは不便だし、最初は1万ドル以下で準備してたんだよね。
フロントに行ってチェックアウトしようとしたら、**大家**がニュース見ながらボソボソ言ってたんだよね。「お金持ちの奥さんになりたいな」って。
**マルティナ・マルティネス**はちょっと固まった。お金持ちの奥さん?
まぁ、そう簡単にはなれないよね。今まで、色んな犠牲を払ってきたし。
一回、億万長者と結婚しそうになったけど、もう金持ち生活とか嫌なんだ。
「あのー、部屋のチェックアウトお願いします」って**マルティナ・マルティネス**は笑顔で言った。
**大家**はテレビから目を離して、**マルティナ・マルティネス**を見て目がキラキラした。「はいはい。もうすぐ出発するの?ここ2日間、ゆっくりできた?」
**マルティナ・マルティネス**は頷いた。「よかったです。ありがとうございます」
躊躇なく、**マルティナ・マルティネス**はそこを出た。でも、数秒後には、また**大家**の声が聞こえたんだよね。
「あの子、めっちゃ綺麗で感じ良い子だよね。いつもあんなに落ち込んでるの、なんでだろ?」
**マルティナ・マルティネス**は黙って首を振った。幸い、**大家**はそんなに興味なさそうだから、大丈夫でしょ。
**マルティナ・マルティネス**は今、どこに行けばいいか分からなかったから、街をあてもなく歩いたんだよね。
安全のために、**マルティナ・マルティネス**はタクシーじゃなくて、1日運転手を雇ったんだ。
まず、近くの街をウロウロして、それから別の街に行くことにした。
今回は、**マルティナ・マルティネス**は特に目的地は決めてなかった。ただ、**ベンジャミン・ウォーカー**の目にできるだけ触れないようにしたかったんだ。
今回選んだのは、小さな郡だった。
新しいスマホとSIMカードも買って、身分証も偽造して、**ベンジャミン・ウォーカー**に見つかる可能性をさらに減らしたんだ。
この郡には、たまたま観光地があったから、いつも結構人が出入りしてるんだよね。
近くには、農家みたいな感じのゲストハウスもたくさんあった。
それに、ここの人たちはすごく親切なんだよね。**マルティナ・マルティネス**は**二人の大家の姉妹**がやってる家を見つけて、そこにしばらく泊まることにしたんだ。
1日の宿泊料金は40ドルだけ。ご飯もここで食べるなら、20ドル追加。食べなければ払わなくていいから、値段はめっちゃ安くて良心的だった。
時間がどんどん過ぎて、**マルティナ・マルティネス**は、その間誰とも連絡を取らないようにしてたんだよね。
前のスマホは、もうとっくに壊しちゃったし。昼間、**マルティナ・マルティネス**はすることがないと、近くの観光地をブラブラしてたんだ。
夜は、遅くまで、危なくないことを確認してから、部屋に戻って、ちゃんと鍵をかけて寝た。
あっという間に、もう半月近く経った。
その間、**マルティナ・マルティネス**は結構幸せだったんだ。だって、そこでは、人に操られる心配もなかったから。
人に批判されたり、拒絶されたりする心配もなくて、ただ自分のままで、好きなように過ごせたんだよね。
その夜、空はめっちゃ綺麗だった。**マルティナ・マルティネス**は農家みたいなゲストハウスの2階にいて、自分の部屋には、外の景色が見える大きな窓があったんだ。
空には星がキラキラ光ってて、特に眩しいのもあったり。
その星が、なんかヒントみたいだった。**マルティナ・マルティネス**は深呼吸して、コップの水を一気飲みしたんだ。
「**ベンジャミン・ウォーカー**、そろそろ諦めてよね…」
あいつがどんなに怒ってても、自分を見失って、そこまで必死に探しに来ることはないでしょ。
**マルティナ・マルティネス**は、もうちょっと待てば、またやり直せるって信じてたんだ。
本当に、いつも不安で、誰かのことばっかり考えてる、そんな生活はもう嫌だった。
たとえ、今たくさん苦労することになっても、心からそうしたいって思ってたんだ。
…
**マルティナ・マルティネス**の穏やかさとは対照的に、**ウォーカー家**はめっちゃ大変だったんだ。
みんな、最近**ベンジャミン・ウォーカー**の機嫌が特に悪いって知ってたから、母親ですら簡単に近づけなかったくらい。
毎日、色んな人が**ベンジャミン・ウォーカー**に報告しに来てて、**ベンジャミン・ウォーカー**は書斎に引きこもって、仕事もほったらかし。
その中でも、**レスリー・ワンダー**って人が、最近一番よく来てて、毎回、事前に連絡しなくても、直接書斎に行けるんだって。