第156章:初めて連絡先を聞かれた?
うわー! マジで前代未聞の出来事じゃん。
今までさ、いつだって、**ベンジャミン・ウォーカー**の超イケメンな顔のおかげで、みんなの視線をかっさらってたのに。 なのに、今回はなんか効果なくなったみたい?
代わりに、一瞬で誰かの目を奪ったのは、**サイモン・リー**だった!
**マルティナ・マルティネス**は思わず二人のことじーっと見ちゃって、**サイモン・リー**の顔色がちょっと変なのにも気づいた。 多分だけど、初めての経験なんだろうな!
**サイモン・リー**ってそんなに若くないのに、なんかそういうとこはちょっと真面目っていうか。 特に**ベンジャミン・ウォーカー**に付き従ってる時は、もっとそうなるんだよね。 女の子に「ヘイ、ボーイ」って言われただけで、耳真っ赤にしてたもんなー。 純粋すぎるでしょ!
**マルティナ・マルティネス**もびっくりだよ。 いつもビシッとしてて、まるで**ベンジャミン・ウォーカー**みたいに決断力ある**サイモン・リー**が、こんな一面見せるなんて誰が思った?
**サイモン・リー**は、**女の子**の顔もまともに見れなくなっちゃってるし、いつものプロフェッショナルな感じとのギャップがマジですごい!
「あの、別にそういう意味じゃなくて。 指示に従っただけです」 **サイモン・リー**は、**ボス**の命令で、**マルティナ・マルティネス**のために動いただけだって言いたかったんだよね。
でも、**若い女の子**は分かってないみたい! **サイモン・リー**が自分を助けてくれた、自分の救世主だって思ってる。 もし彼がいなかったら、大変なことになってたかもしれないし、命を落としてたかもしれない。 でも、彼のおかげで、やり直せるチャンスができたんだから。
男はみんなクズだって誰が言った? いい男もいるんだよ、ただ今まで間違った人に会ってただけ!
**女の子**は勇気を出して手を伸ばして、**サイモン・リー**の前に差し出した。「初めまして、私は**グレース**って言います。 会えて嬉しいです。 お名前教えてくれますか?」
**グレース**の目には本気な気持ちがこもってて、涙を拭った後も、ちょっと赤くなってて、まるでいじめられた子ウサギみたいだった。
別にめっちゃ美人ってわけじゃないけど、すごく可愛らしい**女の子**。 人混みの中でも目がいくような、あざとさのない可愛さっていうのかな。 **グレース**の純粋な顔と、**サイモン・リー**のキレ者な性格、この組み合わせ、面白いかも?
**マルティナ・マルティネス**は一瞬で、二人の顔、性格、頭の良さを比べてみた。 で、この二人、マジで相性最高じゃん!って気づいた。
さっき、邪魔しなくてよかったー。 **サイモン・リー**に、**女の子**を助けるヒーローになるチャンスをあげたようなもんだよね?
「えっと…僕は…**サイモン・リー**です。 **グレース**さん、初めまして」 **サイモン・リー**は、ぎこちなく話してる。 いつもの**ベンジャミン・ウォーカー**の前みたいに、余裕がない。
**グレース**は不満そうに口を尖らせて、「名字じゃなくて、名前で呼んでよ」
「**サイモン・リー**、助けてくれてありがとう。 連絡先交換してもいい?」 **グレース**の懇願するような目を見て、**サイモン・リー**は心が揺れた。 彼女の願いに、心が騒ぎ出したんだ。
**サイモン・リー**は断れなくて、**マルティナ・マルティネス**に助けを求めた。「**マルティナ・マルティネス**さん…」
こんな時、他人はあんまり役に立たないよね。 自分で決めるしかない。 それから**ベンジャミン・ウォーカー**を見て、「**ボス**…」
**ベンジャミン・ウォーカー**の気持ちが変わったせいか、部下に対する感情も変わったのかな。 だって、**サイモン・リー**は**ベンジャミン・ウォーカー**に長く仕えてるけど、恋愛経験とかないんだよね。
**サイモン・リー**ももう27歳だし、別にすごいおっさんってわけじゃないけど、このまま行くと30になっちゃう。 そうなると、結婚相手見つけるのも大変だろうし。 自分みたいに、誰も見つからなくて、後で後悔することになるのか?
**ベンジャミン・ウォーカー**は、何もかも無視して、**サイモン・リー**のことすら見なかった。 代わりに、**マルティナ・マルティネス**のことを見て、彼女の顔から髪の毛を優しく払ってあげてる。 その星のような瞳の冷たさは消えてて、代わりに優しくて愛情深い眼差しになってた。 **ベンジャミン・ウォーカー**の優しい一面が見えた。
本当に嫌いなものに対しては、徹底的に嫌うけど、一度好きになったら、もう止まらない。
**ベンジャミン・ウォーカー**自身も、こんな状況になるなんて思ってなかったかもしれない。 こんな顔ができるなんて、自分でも知らなかったんじゃないかな。
**サイモン・リー**は、もうどうしようもない。 **グレース**がすかさず、「**サイモン・リー**、追加してよ! 邪魔はしないから!」
「今日、助けてもらったから、せめてお礼にご飯でも行きたいの。 そうしないと、一生罪悪感でいっぱいになっちゃう」 **グレース**はそう言って、なぜか絆創膏を取り出して、**サイモン・リー**に近づいてきた。
**サイモン・リー**はびっくりして、何歩か後ろに下がった。 こんな状況、初めてだもんね。
でも、**サイモン・リー**が下がれば下がるほど、**グレース**は近づいてくる。 結局、**サイモン・リー**は大きな木の前に追い込まれて、もう逃げ場なし。
**グレース**は心から嬉しそうに笑って、突然絆創膏を剥がして、**サイモン・リー**のおでこに貼った。 どうやら**サイモン・リー**は、どこかで少し怪我をしてたみたい。 2ミリくらいの切り傷だったけど、血が出てて、放置してたら治るまで時間かかるかもしれない。
**グレース**は背伸びして、**サイモン・リー**の傷口を優しくフーフーってやって、「こうすれば、もう痛くないよ」って言った。
**サイモン・リー**は、もう何も言えなかった。
ってことは、**グレース**は、ただ絆創膏を貼るためだけに、こんなことしたってこと?
**サイモン・リー**は、生まれて初めてこんな風に扱われて、すごく落ち着かない気持ちになった!
**グレース**は両手を後ろで組んで、可愛らしい顔でニコニコしてる。 さっきいじめられそうになってた時とは、全然違う表情。
「それで、SnapChat追加してくれない?」**グレース**が尋ねる。「本当に感謝してるの!」
**サイモン・リー**は口を開いたけど、自分が思ってた以上に、ボキャブラリーが少ないことに気づいた。 まともな文章すら出てこない。
でも、**グレース**は望み通り、**サイモン・リー**をSnapChatに追加した。
**サイモン・リー**があまりにもポカーンとしてるのを見て、**グレース**は思わず笑っちゃった。「**サイモン・リー**って、緊張してるみたい。 女の子に連絡先聞かれるの、初めて?」
**サイモン・リー**は何も言えなかったけど、それは本当のことだった。
**サイモン・リー**の考えてることが分かって、**グレース**は心の中で花が咲いた。 最近の失恋のこととか、さっきのいじめられそうになったこととか、全部忘れちゃった。 代わりに、**サイモン・リー**がヒーローみたいに助けてくれたシーンが、ずーっと頭の中に残ってて…