第122章 10万
許可をもらってから、ローラのやつは、やっと小川のそばで温清夜を見つけたんだ。
「聖々姉さん、もう隠しきれないよ」
姿を見て、温清夜はびっくりしたみたいで、落ち着いて立ち上がった。
ローラは自分より頭一つ分デカいあいつを見て、ちょっと考えてから、「嫌なことあったら、ここに来るんだよね。忘れちゃいないよ」って言った。
「家に帰らないと、温おじさんが心配するよ。一緒に行こう」
温清夜はまだ納得いかない顔してたけど、ローラのやつ、歌がめっちゃうまいから、手首を掴んで、むりやり家に引っ張って行ったんだよね。
「温おじさん、清夜が帰ってきたよ」ローラがドアを開けた。
温おじさんはテーブルから立ち上がって、渋い顔の温清夜を見て、いきなりため息をついた。「しょうがない、本当のこと話すよ。じゃないと、お前、いつも姉さんのこと文句ばっかり言うからな」
「ローラが何も言わずにいなくなった、連絡も全然くれなくなったのは、ランバート家から、もう連絡したら学校に行かせないって脅されたからなんだ…」
そこまで話して、温おじさんは心配そうな顔で、「聖々、今になって俺たちのとこに来たら、もしかしてランバート家に見つかっちゃって、それで…」って言ってきた。
全部聞いてから、ローラは落ち着いて、「温おじさん、心配しないで。今はお金もあるし、あいつらに金銭的なこと止められても怖くないから」って言った。
温おじさんは安心したみたいで、また温清夜の方を見て言った。「だから、わかるだろ?お前の姉さんは、俺たちのこと、全然思ってないわけじゃないんだぞ…」
温清夜は急に真実を知って、複雑な気持ちになったみたい。
気まずそうに、顔を赤くして頭を下げた。「聖々姉さん、ごめんなさい、俺、間違ってた」
ローラはあいつの頭を撫でて、笑った。「謝んないで。別に怒ってないから」
...
何人かはローラん家に戻ったんだ。
ローラは、ロワン家と息子のことを、二人のじいさんばあさんに簡単に紹介したら、二人のじいさんばあさんの目が急に優しくなった。「長年、聖々のこと、ありがとうね」
俺は恐縮しちゃって、「とんでもないです」って言った。
久しぶりに会ったから、温おじさんはローラに腕前を披露することにしたんだ。
それで、温おじさん(シェフ)、ローラ、マルクスは朝からずっとキッチンで作業して、やっと美味しい料理がいっぱいのテーブルが出来上がったんだ。
みんなで楽しくご飯食べて、ローラとマルクスは後片付けに行った。
その時、林じいちゃんは温おじさんを見つけて、こっそり隅に連れて行ったんだ。
「聖々の前じゃ、ちょっとアレだからな。これ」じいちゃんはこっそり、自分の懐からキャッシュカードを取り出した。「じいちゃんからだ。長年、孫娘のこと、ありがとうな。受け取ってくれ」
温おじさんは最初びっくりした顔したけど、すぐにちょっと怒ったみたい。「何言ってるんだよ?聖々みたいな娘のこと、俺も娘だと思ってんだ。こんな金、受け取れるわけねーだろ!」
あっさり断られちゃって、林じいちゃんは苦笑いしながら鼻を触った。「わかった、わかった、俺が悪かった」
一方、別のとこ。
秦お父さんが必死に温清夜を説得してる。「チャーリーで将棋を何回かやろうぜ、お前さん、一体どうして…」
温清夜も必死に抵抗してる。「いや、俺、将棋全然強くないんだ。いつも親父と将棋やって、ボコボコにされてるんだよ。お前さんみたいな年寄り、絶対…」
「おいおい、何言ってんだ?」秦お父さんは「ちっ」って舌打ちして、「歳とってても将棋は関係ないんだ。それに、もし俺に勝ったら、10万やるよ。回数制限なしで。どうだ?」