第40章 清掃
デイビス先生は、ローラを見てニヤニヤ笑った。
「ああ、ローラ、こっち来て。」ローラに手を振って、実習書を渡した。
「はい、どうぞ。これは私が高校で使ってたやつで、マジで良いやつよ!」
ローラはそれを受け取ってから、遠くないところにいるウィルソン先生を見た。ルーシーが今朝言ってた人だ。
「ありがとうございます、先生。頑張ります。」
「うん。」デイビス先生は彼女の目は気にせず、山から別の紙を取り出した。
「悪いタイミングで来たね、ちょうどの紙を逃したところだった。持って帰って、終わらせて、今日の午後に私に持ってきて。私が採点してあげる。」
ローラはすべての紙を腕に抱え、もう一度うなずいた。
事務室を出て、廊下に出た後も、彼女は考えずにはいられなかった。デイビス先生って、本当に優しくて真面目な先生だ。
...
ベルが鳴るや否や、みんな歓声をあげて出て行った。
ローラは宿題を終えた。ふと何かを思いつき、スマホを取り出してマーカスにメッセージを送った。
[ごめん、さっき気づいたんだけど、今日掃除しなきゃなんだ。迎えに来なくてもいいよ。タクシーで帰れるから。]
送信した後、スマホをしまい、真面目に掃除を始めた。ローラがモップを濡らすためにトイレに行こうとすると、見慣れた姿に驚いた。
「マーカス?」彼女は少し戸惑いながら、ポーチの壁に寄りかかっている男に向かって歩いて行った。「自分で帰れるって言ったと思うんだけど。」
彼女を見て、男は姿勢を正し、彼女に微笑んだ。
「メッセージを受け取ったときには、もう下にいたよ。」彼は全く気づいていないローラからモップを受け取った。それから、マーカスがモップを持って8組に入り、床を掃除する準備をしているのを見た。
ローラは驚いて駆け寄り、それを掴もうとした。「何してるの?」
今までお嬢様育ちだったマーカスが、彼女のために掃除を買って出るなんて、ありえない?
マーカスは数歩後退し、ローラの手を避けた。彼は彼女よりも困惑した様子で、笑った。「婚約者と掃除するのに、何が悪いんだ?」