第368章 リフレッシュ
ローラは彼の口をぺたんと潰して、窓の外を見た。
ものすごく派手な赤い旗が通りを横切ってバッと出てた。学校が大会に参加して、見事優勝しました!って意味だよね、あれって。
ローラは超ワクワクしちゃって、ご飯と飲み物でお腹いっぱいだったのに、鈍い脳みそが秒速で反応した。「あ、そういえば俺、トライアルに申し込んでたじゃん!」
そんで、すぐにスマホを取り出して、アプリをポチポチして問題解き始めた。
...
イーラン中学校、H国。
2人の先生が向かい合って机に座ってる。二人とも頭を下げてスマホをいじってて、アプリのランキングを何度も更新してる。
何回か更新してみたけど、1位に表示されてるのはいつも「アマンダ」だった。
H国のランキングにも注目して見ると、最高で10位。
1位と10位じゃ、もう全然届かない距離じゃん。
「今回のH国は、前より生徒のレベルが低いな。」先生の一人が、ちょっと残念そうに言った。
「H国なんてダメだって。ていうか、先生は何考えてるの?H国を敵だと思わなかったら、こんなもんじゃない?」別の先生は気にしてないって感じ。
「まあ、そうかもしれないけど。」先生は気のない感じで言って、またランキングを更新した。
ランキングの順位は変わらなかったけど、2人ともアマンダのスコアが短時間でめっちゃ上がってることに気づいた。
「このアマンダ、油断できないな。」先生はそう評価した。
別の先生はまだ気にしてない。「あいつはまあまあ出来るけど、エレーンには全然敵わないよ。」
ちょっと失礼な言い方だなって先生は思ったけど、すごく納得しちゃって頷いた。「うちの学校の1位は、他の三流学校の生徒よりすごいのは当然だ!」
話してる間に、壁に掛かってる時計の長針が12時を指した。
ランキングは1日に2回更新される。12時と0時。
時間のことにも気づいて、2人は待ちきれずにまた国際ランキングを更新した。
見てびっくり。
ランキングトップにいつもいた「アマンダ」が消えてて、見たこともない名前のやつに変わってる。しかもH国の生徒!
先生は画面をゴシゴシ擦って、老眼じゃないことを確認してから、恐る恐る口を開いた。「これって、ローラ…?」
別の先生も珍しく真剣な顔で見て、しばらく唸って首を横に振った。「知らん。あんなレベルの生徒が中国にいたら、一番最初に情報が来るはずなのに…」
色々と考えた結果、長い議論の末、2人はすごい結論に達した。
「これは絶対システムがおかしい!すぐに組織委員会に連絡して、バグを直してもらおう!」
その連絡を受けた組織委員会は大慌て。
だって、この大会はただの国の交流だけじゃなくて、国の評判とかイメージにも関わることだから!何かあったら大変じゃん!
色々調べた結果、データ担当のスタッフは額の汗を拭いて、複雑な表情で口を開いた。「システムに異常はありません。あのアカウントが数分で1位になったのは、追加問題を100問連続で正解したからです。そのせいで、スコアがダントツトップになったんです…」
理由が分かったチームリーダーはほっとしたけど、驚きも忘れちゃって、異常を報告してきた2人にそのことを伝えた。
その結果を聞いた2人の先生は顔を見合わせて、お互いの目に驚きが浮かんでた。
「追加問題を100問連続正解?!嘘でしょ?!」