第82章 ほら吹き
テイラー先生の演技、マジでリアルだった。完璧に甘やかすお母さん演じてたし。
でも、ローラは全然相手にする気なかった。何も言わずに、八組の方に向かって歩き続けた。
テイラー先生、ちょっとムカついてたっぽい。ローラに優しくするなんて珍しいのに、無視ってどういうこと?
「ローラ、ちょっと!」
廊下の向こうから、八組の何人かの生徒たちがローラに近づいてきた。
「あれ、ローラじゃん?」
「うん。イジメられてんのかな?」
「おいおい、ちょっと見に行こうぜ」
テイラー先生の叫び声を聞いて、ローラは立ち止まりたくなった。でも、怒られることを考えたら、もう我慢できなくなっちゃった。だから、まるで聞こえないふりして、ローラはそのまま歩き続けた。
テイラー先生、激おこで歯ぎしりしながら「このビッチ!」って呪いの言葉を吐き、ローラを捕まえようとした。
その時、何人かの生徒たちがテイラー先生を止めた。
「おばさん、大人なのに子供をイジメてんの?マジで恥ずかしいと思わないの?」
「マジで、年上だからって殴らないとか思ってんなら大間違いだからな。次、ローラをイジメてるとこ見たら…」 男子たちは喧嘩腰。
テイラー先生の怒りは一瞬で消え去り、代わりに恐怖と逃げ腰になった。
「わ、私は…大丈夫だから、殴らないで…」
…
ローラは、ようやくテイラー先生から解放されてホッとした。
教室に入ろうとした時、ふと思い出したことがあった。くるっと振り返って、人目につかない隅っこへ。
携帯を取り出し、ローラはニヤリと笑って言った。「ミラーさん、ローラです。この間、弁護士事務所の連絡先を教えてくれてありがとうございました。もし、あなたがいなかったら、噂を鎮めるのに苦労したはずです…」
カールは笑った。「そんな些細なこと、お礼なんて言わなくていいよ。困った時に助けてくれたのは、君の方だし…」
しばらく話した後、ローラは急に何かを思い出し、「ミラーさん、お願いがあるんですけど」と尋ねた。
「お願い?もちろん!」
「最近、オークションでどんな珍しいハーブが売られているか、チェックしてもらえませんか?どうしても必要なものがあって」
「あー、了解…簡単だよ」
カールは少し考えて、ローラにURLと口座番号を送った。
「年寄りには目がきついんだよ。何かあったら、自分で確認してくれ」
ローラはURLを適当にクリックしてみたら、そこはオンライン最大の地下素材市場だった。
「助かる!マジでありがたい!」
マーカスの祖父の毒に対処するため、もうすぐ何かできるかもしれない。
…
一方、オンラインで騒ぎを見ていた連中は、まだローラの訴訟の続報を待っていた。
「全然進展ないじゃん。ローラ、もしかしてハッタリ?」