第330章 秘密の期待
「この前まではさ、成績がマジでフツー、全然目立たなくて、むしろ平均以下だったんだよね。」先生は時間軸を指して、じっくり分析してた。「それが、ここから一気に成績が跳ね上がって、質的なジャンプアップだって言うか…」
他の先生たちも頻繁に頷いてた。
「そういえば、これって…」先生の一人がふと気づいた。「彼女が転校してきた日じゃない?」
「田舎にいた時は成績良くなかったのに、学校変わったら一気に優秀になったってこと…」
何人かの先生たちが顔を見合わせる。
「もしかして、このラウラってやつ、カンニングしたんじゃね?」
「ありえるんじゃない?」
「いや、そんなことないと思う。今は何も言えないから、大会当日まで様子見ようよ。実力があるか見てからさ。」
その後、何人かは違う意見で、解散した。
…
「直接出場が決まった生徒は、今すぐ帝都大学に来て、合宿に参加するように。もうすぐ大会が始まるからね。」
帝都大学は、参加する学校全部にこのニュースを伝えることになってる。
その知らせを受け取った進路指導の先生は、すぐにラウラを見つけた。
「リン、最終選考には6人出るんだけど、君も合宿に参加した方がいいと思うよ。仲間とも仲良くなれるし。」って勧めてきた。
ラウラは、「了解。合宿行く。」って思った。
電話を切って、彼女はスマホを持ち替えて、シェンにお知らせのメッセージを送った。
「シェンおじい様、ごめんなさい、数日後に帝都で大会に出ることになりました。体調が優れないお友達は、しばらく来なくてよさそうですね。治療のことはまた後日。」
送ってすぐ、シェンのお父さんから電話がかかってきた。
ラウラは電話に出た。「もしもし?」
「リンちゃん、いつ帝都に行くんだい?」シェンのおじい様の声には、ちょっと期待が混ざってた。
ラウラはカレンダーをパラパラ。「明日。」
「もうそんなに早いのかい?」シェンのお父さんは驚いた様子。「早いね、早いね!」
ラウラは不思議に思った。「なんで?」
シェンのおじい様は答えずに、そばに行って電話を切った。
電話を切った後、シェンのお父さんはムー・フェンのWeChatを開いて、「助かった!先生がすぐそっちに行くよ。早くWeChat追加して、挨拶しなさい!」って、ラウラのWeChatのビジネスカードをプッシュした。
ムー・フェンは、その知らせにすごく驚いた。「先生が帝都に来るってマジ?」
シェンのお父さんは鼻高々。「そうだよ!先生はCCTVの大会に出るために帝都に来るんだ!」
ムー・フェンはさらに驚いた。CCTVの大会に出場できる人、しかも推薦でってことは、すごい人ってことだよな。
少し考えてから、彼は恐る恐る尋ねた。「じゃあ、明日、先生を空港まで迎えに行ってもいいですか?」
「いいよ、いいよ!」シェンのおじい様はすごく嬉しそう。「ずっと君に紹介したかったんだ。あの娘がどれだけすごいか、知らないだろ?医術もすごいし、書道もすごい。字なんて、もう…」
ムー・フェンは、シェンのお父さんがこんなに人を褒めるのって初めて聞いた。彼は興味津々になり、ラウラのWeChatを検索して、友達申請を送った。そして、チャット画面に戻った。
「シェンおじい様、何か好きなものあります?空港に迎えに行く時に、買ってきましょうか。」
シェンのお父さん:「何が好きだって?お菓子とか、そういうのでいいよ!適当に買ってきてくれ!」
お菓子とか、そんなんでいいのかよ?今まで会ってきた、1億円とか要求してくる先生たちとは全然違うな…
ムー・フェンの心は、無意識のうちに期待でいっぱいになった。
本当に、この先生は彼の体を治せるんだろうか?