第201章 見るべき良いショー
リー・ヘンはルーシーがこんなにマジになると思ってなかったんだよね。顔色悪くなってるし。
「俺、その…」
逆らわないとどうなるか考えたら、拳をぎゅっと握りしめて、勇気を出してルーシーをまっすぐ見て、叫んだんだ。「ああ、俺はもう拒否したいんだよ。それが何か?マジでキモいこと、自分で食え!」
ルーシーは冷たい目で見てきた。「何だって?」
せっかく奮い立たせた勇気も、風船の空気が抜けるみたいに一瞬で消えちゃった。リー・ヘンは泣きそうな顔。「ルーシー、ごめん。前に大口叩いちゃったのは悪かった。勘弁してくれよ…」
ルーシーは全然リー・ヘンを食べる気ないみたいで、少し離れたところにいるグー・リンにこっそり合図した。
グー・リンは分かってて、リー・ヘンの後ろに回りこむと、長い足を躊躇なく振り上げて、彼のケツを容赦なく蹴り上げたんだ。
「うわっ」近くに、住居から離すために特別に掘られた野外の便所があるんだよね。まさか、こんな場所で喧嘩が起きるとは誰も思わないだろうね。
リー・ヘンは体がフワッとする感覚だけで、視界は真っ暗。気がついたら、ベタベタした湿気が体にまとわりついて、強烈な悪臭が鼻腔に流れ込んできて、吐きそうになった!
「うへー!」グー・リンは大げさに叫んで、軽くジャンプして便所から飛び散る液体を避けて、鼻を覆った。「くっさ!」
ルーシーは遠くにいたけど、臭いを感じないわけじゃない。嫌そうな顔で眉をひそめてる。「もう、もう。生中継は無理だけど、うんこは食べたんだし、今回は許してあげるわ」
リー・ヘンは頭が真っ白。ようやく事態を理解し始めたんだ。つまり、自分は便所に蹴り込まれたんだって。
マジか!マジかよ!リー・ヘンは絶望して、便所の中でもがき苦しんだ。「出してくれ!出してくれよ!」
激しい動きが、体をますます深く沈ませるだけ。
ルーシーはリー・ヘンの泣き顔を十分に楽しんだから、グー・リンに指で合図して、「行こ、つまんない」
口では「つまんない」って言ってるけど、学校の門でローラに会うと、すごく得意げな顔で、「聖々、さっき何したか当ててみて!」
ローラはルーシーが猫なで声で笑ってるのを見て、何かあったんだなって察したけど、ノリ良く質問した。「なになに?」
「グー・リンにリー・ヘンを便所に蹴り込ませたの!あいつの顔ったら、マジでひどかったんだから、アハハ…」
ローラはルーシーの後ろにいるグー・リンを見て、向こうがギクッとするのが分かった。
ボスであるルーシーの前で悪いことするのは別にいいんだけど、ローラは優等生だからね。知られちゃ、マジで気が引ける…。
ローラはもう何も言わず、笑顔で、賛成も反対もせず、ただ真剣に話を聞いていた。
学校の門を出てしばらくして、賑やかな人混みの中で、ルーシーが楽しそうに話していると、突然何かを見つけて、笑顔でローラの腕を引っ張った。「聖々、見て!」
ローラはルーシーの視線の先を見て、音楽教室の透明な窓の前で、キンバリーがピアノを弾く生徒を教えているのを見た。
ローラはすぐに目をそらして、あんまり気にしなかった。「何が見えるの?」
「キンバリーがピアノ弾く姿なんて、全然カッコよくないけど、これから面白いことになるんだから!」
ルーシーは興奮してローラの腕を掴み、彼女の反応も気にせず、音楽教室に駆け込んでドアを開けた。
ドアが開く音に、部屋にいた二人の視線が集まった。キンバリーは無意識に微笑んだ。「あの、ピアノのレッスンを受けたくて…」
言葉が終わらないうちに、相手の顔を見て、笑顔が消えた。