第153章 本格始動
ムキムキの男が、ポッキリいった手首を抑えて、滝汗かきながら顔面蒼白で倒れ込んだ。「…いてっ、手が…」
それから、ムキムキの男たちが次々とバタバタ倒れ始めて、みんなケガしたとこ抱えて、ステージの上で唸ってる感じ。
でも、一瞬でみんな倒れて、真ん中にローラだけがピンって立ってる状態。
「もういい? 帰っても?」 ローラは、ステージの下にいるルー・イーを冷たい目でチラッと見た。
ルー・イー、ちょっと間を置いて、手を叩き始めた。信じられないって顔の人もいるけど、ほとんどは「すげえ!」って顔。「お嬢さん、なかなかやるね」
ルーシーは、いつの間にか松葉杖で立ってた。超興奮した顔で、松葉杖振り回して何回か戦う真似してる。「シェンシェン、マジつええ! 大好き!」
ローラは冷静にステージから降りてきた。
ルー・イーのことなんか目にもくれず、ルーシーの手を引っ張って、小声で話してる。「ホントすごいわね。足ケガしてんのに、病院から抜け出すなんて。もしグー・リンが気づいてなかったら、アンタの度胸、マジでビックリだわ…」
それを聞いたルーシーの心臓、マジで「ドクッ」ってなった。頭の中は「ヤベ、シェンシェン、ガチギレじゃん!」しかない。
目が泳ぎまくって、モゴモゴ言ってる。「シェンシェン…ご、ごめんなさい。もう、次はないから…」
「次もやる気?」 ローラはニヤリ。「今回はお仕置きなしってわけにはいかないわね。あとで、ちゃんと反省しなさい!」
そう言って、ルーシーの手を離して、どっか行こうとしてる。
「え、シェンシェン、待って…」 ルーシーは引き止めたいけど、なんか思い出したように、しょんぼり。「…はい…自分で帰ります…」
色々あって、ルーシーはなんとか道端でタクシー捕まえて、病院に帰った。
病室のドアを開けるなり、さっきまでうなだれてた顔がパッと明るくなった。待ってた人たちを見て、「ママ、なんでここにいるの!」って叫んでる。
「なんでって?」 ジャン・リンシーは腕組みして、ルーシーの足を見て笑ってる。「もちろん、アンタの足見に来たのよ。まるでデカい粽みたいになってて、ウケる!」
ルーシーは顔をくしゃくしゃにして、松葉杖でベッドにドスン。「ママ、笑わないでよ。マジで…今日の私、どんだけ惨めだったか、ママにはわかんないでしょ!」
「友達から聞いたわよ」 ジャン・リンシーは笑顔を引っ込めて、ルーシーの隣に座って、珍しく真面目な顔。「アンタね、足がこんななんだから、ウロウロすんのやめなさい。またやったら、マジで足折るから!」
ルーシー:「…」 既にヤバいケガが、さらに悪化。
母娘で色々話して、ジャン・リンシーが帰ることに。「薬ちゃんと飲んで、安静にしてなさい」
ルーシーは素直に頷いた。「わかってるよ、心配しないで」
...
地下アリーナを出て、ローラはそのままガバナー病院に向かった。
ガバナー病院は、ようやく軌道に乗ってきて、患者さんの信頼もどんどん増えてる。院長先生、様子を見に来たローラを褒めちぎってるよ。
「会長、前に出してくれたマネジメントプラン、マジで素晴らしいです。このままいけば、ガバナー病院、海外にも名前が売れるかもしれません!」
ローラは謙遜して笑った。「まだこれからよ。それはまた今度」
話の流れで、「病院の先生たちに、何か分からないことあったら、私に聞きに来るように言ってください」って付け加えた。