第45章 ビデオ
ローラの演技がめっちゃ冷静だったから、ノラは急に罪悪感でいっぱいになっちゃった。お母さんの袖を引っ張って、止めようとした。「ママ、もうやめようよ。別にケガしてないし…」
ブート先生は顔をしめて、「ケガしてない?もし本当にケガしてたら、退学だけじゃ済まないんだから!」
その頃、ローラはパソコンでの作業を終えたみたい。涼しい顔で画面をみんなの方に向けて、ビデオを見せたんだ。
「私がノラをいじめたって言ったよね。監視室からいくつかビデオをコピーしてきた。真実がどうなのか、みんなで見てみようよ」
それを聞いて、ノラの顔色は真っ青。ブート先生の袖を掴む手に、ちょっとした緊張が見て取れた。
でも、ブート先生は全然動じない。娘の手を優しくポンポンって叩いて安心させて、強気で言った。「見てみましょう」
一方、リリーはその知らせを聞くなり、ウィルソン先生を探し始めた。
「ウィルソン先生、私の姉を助けてください。確かに悪いことしちゃったけど、まだ若いんです。もし学校に行けなくなったら、どうしたらいいんですか…」
ローラがやったことを聞いて、ウィルソン先生は顔をしかめるしかなかった。元々ローラのこと嫌いだったのに、今じゃもっと嫌いになった。「
リリー、落ち着きなさい。ローラは今どこにいるの?早く連れて行きなさい」
リリーは驚いた顔をして、「ウィルソン先生、本当に姉を助けてくれるんですか?一緒に行きましょう」
...
オフィスでは、何人かがビデオのロードをじっと待っていて、ウィルソン先生の到着で部屋の静寂が破られた。
彼女はドアを開けて、ローラを嫌そうな目で見た。「あなたが、クラスメイトをいじめたローラさんね?若い女の子がそんなことしちゃダメよ…」
それを言われるとは思っていなかったのか、リリーは驚いて口を手で覆い、泣きそうになって焦っていた。「ウィルソン先生、私の姉のことそんな風に言わないでください。彼女は、彼女は…」
「もういいわ」ローラは軽く彼女の芝居を遮って、冷静にウィルソン先生を見た。「ちょうどいいタイミングで来たわね。防犯ビデオを見てみましょう」
画面がロードを終え、空っぽの教室が映し出された。掃除が終わって、ローラは教室を出た。しばらくして、画面の右下に一人の人物が突然現れた。こっそりと教室を見回して、誰もいないことを確認すると、ローラの席にまっすぐ向かい、机から新しい本を取り出して破り捨てた。それからゴミ箱を持ってきて、全部教室の後ろにぶちまけた。綺麗だった床がめちゃくちゃになって、彼女は満足そうに去っていった。
でも彼女は、自分の頭上にモニターがあることに全然気づいてなかった。だから彼女の行動は全部記録されて、はっきり映ってた。その人物こそ、泣きながらローラがいじめたって言ってたノラだった。
全部見て、ノラはめちゃくちゃ焦ってた。ブート先生の腕に抱きついて泣き叫んだ。「お母さん!私、やってない、やってない…こんなことしてない!」